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ミネアポリスの抗議デモが暴動に......略奪から店舗を守ろうと武装市民が警護

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ニューズウィーク日本版

<警官の暴行を受けた黒人男性が死亡したことに抗議するデモは、放火や略奪をともなう大規模な暴動にエスカレート>

ミネソタ州ミネアポリスで、黒人男性が警官の暴行を受けて死亡したと抗議する人々のデモが過激化している。略奪を恐れる店舗を銃で武装した市民が警護にあたる事態になっている。 【動画】暴行警官への抗議デモが暴動にエスカレート 「これは一線を越えた。正義は求めるが、同時に略奪はやめなければならない」と、地元の市民グループ「ミネソタ・リフォーマー」がツイッターに投稿した動画の中で、武装した男性の1人は語った。 別の男性も同様に「略奪にはまったく賛同できない。しかし抗議デモの趣旨には賛同する」と話している。 ミネアポリスの黒人男性ジョージ・フロイドは、25日にニセ札偽造の疑いで警察に逮捕されたが、その際に白人警官が道路に横たわるフロイドの喉を膝で押さえ続けた。フロイドは搬送先の病院で死亡した。 逮捕現場に居合わせた市民が、「息ができない」と訴えるフロイドの姿を動画で撮影し、ソーシャルメディアで拡散したことから、全米に抗議デモが広がった。デモは当初は穏やかだったが、次第に放火や略奪へとエスカレートした。 事件を受けて、フロイドの逮捕に関わった警官4人がミネアポリス警察から解雇された。しかし事件について「人種差別」だと抗議する人々は、さらに踏み込んだ対応を求めている。 ミネアポリスの抗議デモは、建物への放火や警官との衝突を繰り返し、市内全域で破壊活動が行われている。警官隊はゴム弾、閃光弾、催涙ガスなどで鎮圧にあたっているが、デモ参加者は石や花火を投げて抵抗している。 地元紙「スター・トリビューン」によると、市内の質店店主が略奪を受けると恐れて発砲し、1人が死亡している。

<事態悪化で州兵も派遣>

市民グループの動画に登場した武装市民の男性は、タバコ店で買い物をしようとしたが、店主らが略奪を恐れて閉店したと告げられた。「警察がここまで来れないので、店主らはナタやガラスの破片で略奪から店を守ろうとしていた」と男性は話している。 このため男性は店が略奪されないよう、武装して店の前に立った。「警官が来る前に、ここはカオスになっていた」からだと言う。 ミネソタ州の地元テレビ局KSTPのリポーター、クリス・エガートは27日夜の暴動、略奪による被害の写真と動画をツイッターで投稿している。 また、28日夜に暴動はさらに過激化した。 ミネアポリス警察署長のメダリア・アラドンドは地元メディアの取材に対して、抗議デモが「警察はもとより一般市民まで危険にさらしている」と語った。また事態悪化を受けて、ミネソタ州のウォルツ知事は、非常事態宣言を発令し、事態収束のために州兵を派遣することを決めた。

マシュー・インペリ

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