結婚式のウエディングフォト撮影で東京駅が大混雑…一部の迷惑な撮影者が「通行人に暴言」を吐くことも
東京駅のウエディングフォトのマナーが悪すぎると話題
ここ数年、東京駅前は結婚式のウエディングフォトを撮る人たちにとって大人気スポットになっており、多くの人が記念写真を撮りにやってくる場所になった。 【悪劣非道】監禁、集団リンチ、そして線路へ…“いじめ踏切殺人事件主犯”の戦慄「素顔写真」 これから結婚するカップルたちがウエディングドレスとタキシード姿で写真撮影をしている姿は、見ているだけで幸せになれそうな素晴らしい光景だ。 しかし、一部SNSユーザーたちの間で、「横断歩道で撮影をしているうえに、警察に注意されても撮影を強行している人もいる」、「ウエディングフォトを撮っているカメラマンに邪魔だからどけろと暴言を言われた」との声があがっており、マナーを守らない撮影者がいるのだという。 11月11日にはマツコ・デラックス(52)がTOKYO MXの『5時に夢中!』で「丸の内のウエディングフォトをすぐ禁止にしてほしい」と持論を展開。SNSでは賛同の声を上げる人も多かった。 ウエディングフォトとは、結婚写真全般を指す言葉で、式当日の撮影や、前撮りや後撮りといった、結婚式前後に写真を撮るイベントなども含めた総称である。似たような言葉でフォトウエディングもあるが、こちらは、式や披露宴を行わず写真撮影のみを行うスタイルだ。 近年、若者の間では挙式をせずに記念撮影だけをする人も多い。「金銭的な負担が大きい」、「注目を浴びるのが嫌」、「社交的なイベントが苦手」、「責任を感じたくない」といった理由があるからだ。 披露宴などをする場合は数百万円を超える費用がかかるが、記念撮影だけであれば、数十万円で済む。世間の潮流に合わせてブライダル業界でも、「シンプルなウエディング」として記念撮影だけを提供する業者が増えているため、結果として結婚式の撮影で人気スポットである東京駅は、多くの新郎新婦で賑わうようになった。 実際に東京駅周辺に足を運ぶと日が沈みはじめる頃にはすでに多くの新郎新婦が記念撮影をしに来ていた。背景となる東京駅をカメラの画角に収めるべく、東京駅から真っすぐに伸びる桔梗門(内桜田門)までの道のりにはドレスやスーツで着飾った新郎新婦たちによる順番待ちが起きている。 新郎新婦に話を聞くと「一生に一度だから妥協せず綺麗に撮りたい」といった声が上がった。 「記念写真といっても、これだけは別格なので、きれいに撮りたいです。東京駅はウエディングフォトで有名な場所ですし、誰が見ても東京だとわかります。写真を撮るために、遠出をする必要もないです。お互い東京出身ということもありわかりやすく、写真を見た人に東京で結婚したことを伝えられます」(30代の新郎新婦) しかし、ウエディングフォトが行われている場所は公道だ。通行人の邪魔や信号無視などの交通違反などがなければ写真を撮ること自体に問題はないが、それでも世間ではウエディングフォトの撮影に関してよく思っていない人も多いと聞く。 ◆実際にウエディングフォト撮影者から暴言を吐かれた人も 東京駅周辺を管轄にしている警察関係者に詳しい人物に話を聞くと、「通報や苦情はほとんど来ていないようですね」と言い、こう続けた。 「基本的に、110番通報や苦情の連絡が来なければ警察側がなにかをすることはありません。ウエディングフォトも広義の意味では観光客が東京駅の写真を撮影することと同じです。ですので、基本的には道路使用許可申請書も不要です。ただ、信号無視や歩行者の通行止めなどをされると警察側も動かないといけなくなりますので、そういった行為は控えたほうがいいでしょう」 人生の節目としての結婚記念の撮影に水を差すのははばかられるが、一部のマナーの悪いブライダル業者がいるため、こうした事態が起きているようだ。 実際に、SNSでは 〈二重橋と東京駅のとこでウエディング写真とるやつ、ここでカメラマンと花嫁に邪魔だよって舌打ちされたのでアホの集団だと思ってる 公共の道で邪魔してるのはあなた達なんだからもう少し慎ましくしてくれよ〉 〈これマジで邪魔くさい。同じような構図で、おんなじ格好で写真撮ってて、何がいいんだかわからない。「写るから邪魔どけ」って言われた事私は忘れないよ。〉 など、いくつか実際にマナーの悪いブライダル業者から暴言や舌打ちをされたという被害報告が投稿されていた。 結婚は多くの人にとって一生に一度のイベント。きれいな写真で思い出に残したいという気持ちもわからなくはないが、マナーを守って撮影を行うべきではないだろうか。 取材・文:白紙 緑
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