献金禁止の「憲法抵触」答弁を修正 石破首相、杉尾秀哉氏に問われ
石破茂首相は13日午前の参院予算委員会で、企業・団体献金を禁止することが表現の自由を保障する憲法21条に「抵触する」とした自らの国会答弁について、「言い方が足りなかった」と述べた。野党に疑問視され、答弁を修正したかたちだ。立憲民主党の杉尾秀哉氏への答弁。 【写真】参院予算委で質問する立憲民主党の杉尾秀哉氏=2024年12月13日午前9時、岩下毅撮影 首相は10日の衆院予算委で、野党側が主張する企業・団体献金の禁止に応じない立場を示す中で、「企業も表現の自由を有している。企業・団体献金を禁ずることは少なくとも憲法21条に抵触すると思う」と答弁していた。 13日の参院予算委で憲法違反にあたると考えるかと改めて問われ、首相は「違反するとまでは申しません。そこは言い方が足りなかった」と衆院での答弁を修正した上で、「少なくとも企業・団体献金の憲法上の根拠が憲法21条である以上、禁止となれば、21条との関連は法律学上、議論されなければならない」と述べた。
朝日新聞社