人気教育系YouTuber葉一さん発! 就学前の子供が「遊んで身につく」国語のお話
『とある男が授業をしてみた』というYou tubeチャンネルで子どもたちへ無料の授業動画配信をし、今ではチャンネル登録者179万人となった人気教育系ユーチューバーの葉一さん。授業では子どもたちが「できた!」という成功体験を積み、「勉強って意外とおもしろいかも」と思えるきっかけを掴んでもらうことを大切にしているという葉一さんに、就学前の子供を持つ親御さんに向けて、遊びながら身につく算数と国語のお話を伺いました。 人気教育系YouTuber葉一さん発!就学前の子供が「遊んで身につく」算数のお話
ひらがなは興味のあることから
小学校に上がるまでには子どもにひらがなを覚えてほしい、という親御さんも多いかと思いますが、前回のお話と同じで、ひらがなも子どもが好きなことから教えると入りやすいです。 わが家の下の子は食べることが大好きなので、毎日保育園の給食をすごく楽しみにしていたのですが、当時はまだ献立のひらがなが読めませんでした。そこで、毎朝「パパ、今日のご飯は何?」と聞いてきたので、私はこれはチャンスだなと思って、子どもと一緒に献立表を見ながら、「「とりのてりやき」って書いてあるね。ほら、ここに「と」と「り」って書いてあるよ」と一緒に読んで文字に興味を向かわせていました。 こうすると「ひらがながわかれば今日の献立がわかる」と、子どもも文字を覚えることのメリットを感じます。その上、毎日楽しみにしている給食なのですごいモチベーションにもなるわけです。 ひらがなは子どもが今一番興味を持っているもの(電車や動物、アニメ、食べ物など)から触れさせてあげるのが一番です。ドリルで「あ」から順番に書かせて覚えさせなくても、こうして日常生活から十分学べますし、その方が子どもにとっても楽しいはず。もちろん「を」は名詞にはないですし、全部のひらがなを完璧に覚えられるわけではありませんが、そのあたりは個別に親御さんがサポートしてあげれば良いと思います。
子が一緒に絵本を読むことの意味
また、国語については「国語の力を育てるのは読書」と考えているご家庭が多く、「うちの子は本を全然読まない。もっと本を読んでほしい」という親御さんの悩みは、塾講師時代から定番の相談事でした。 子どもに本好きになってほしいなら、やはり小さい頃から本の楽しさを知ることが一番だと思います。 子どもが小さな頃は、絵本の読み聞かせをしている親御さんも多いでしょう。私は、読み聞かせの一番の良いところは、親御さんと子どもが本を通じて一緒に楽しい時間と場を共有できることだと思っています。もちろん本の内容が楽しいということもありますが、お父さんやお母さんと一緒に何かしているという安心感がすごく大きくて、そこから「本を読むのって楽しいんだな」という感情が湧き出てくるのだと思います。 また、読み聞かせで大事にしてほしいのは、読み終わった後のコミュニケーションです。絵本を読んだらそれでお終いではなく、何かひとつでもいいので質問して子どもと一緒にその文章の世界を味わってみてください。 これを習慣づけると、子どもの思考が文字を読むという作業から文章の世界に入っていくというベクトルに向かいます。この力は、後々大きくなった時に長い文章題を解く力に繋がっていきます。