「週刊文春」表紙の“元ネタ”が家中に! 平野レミと振り返る“和田誠目線”周遊「和田家ツアー」
週刊文春の表紙を担当する和田誠さんが亡くなって1年。 「水曜になるとね、和田さんが家じゅうを歩き回っているんです。何しているのと聞いたら『今日は文春を描く日なんだ』って」 【画像】「週刊文春」の表紙と、和田家のモチーフを全て見る(24枚) 妻の平野レミさんがこう振り返る通り、和田家を訪ねると、下駄箱の上、階段、トイレ、いたるところに見覚えのある小物たちが置かれていることに気がつく。 10月7日の命日には、これまでの全表紙が収録された『 表紙はうたう 完全版 』(小社刊・税別9000円)も発売。 和田誠さんの目線になって、和田家を探検してみよう。 ◆ ◆ ◆
玄関で出迎えてくれたのは……
玄関で早速出迎えてくれたのは、こいのぼりの飾りと、招き牛。招き牛は、ブラジル在住の週刊文春読者から贈られてきたもので、お尻を正面に向ける形が正式なのだそう。 「顔を正面に直しておいたら、和田さんが『違うんだよ』って教えてくれたんです」(レミさん) 窓際にちらりと見えるキセルを吸う犬の貯金箱も、もちろん表紙に。
廊下の木棚に腰掛ける、なんだか憎めないあいつ
我が物顔で木棚に腰掛けるにわとりは、2001年9月20日号に登場。 バリ島のお土産にいただいたものだという。スティーブン・スピルバーグのサイン色紙と共に飾られている。
レミさんのティーポット・コレクション
和田さんと一緒に乗ったクルーズ船で、船型ティーポットを購入したことがきっかけで、レミさんが集め出したティーポット・コレクション。旅先で集めたコレクションの数々は、各国の特徴を取り入れたユニークで楽しげなデザインばかりだ。 「昔は、ポットと言えば急須のようなものしかなかったから、世界にはこんなに楽しい形のティーポットがあると知って、旅先では必ず買うようにしています」(レミさん) これらのティーポットは、表紙に何度も登場している。
フランス製のネックレスをタッセル代わりに!?
窓際で発見したのは、フランス製のガラスで出来たネックレス。レミさんは、ネックレスとしてではなく、カーテンのタッセルとして使っていた。
和田さんがプレゼントしてくれたセーター
1992年3月19日号〈ポーク・サラダ・アニー〉のモデルはなんとセーター。 「和田さんがデザインしてプレゼントしてくれたものなんです。私が着ているのを見て、表紙にもしたみたい」(レミさん) 今でもセーターのサイズはレミさんにぴったり。