「83歳の父は認知症… 介護者の51%は心身の健康に影響が出ている」英司会者が介護をする家族の苦悩を語る
みんなで社会福祉制度について話し合う機会を
私たちは、みんなでこの問題について話し合わなければならない。もちろん、簡単なことではない。私の家族でさえ、お互いにオープンに話し合ったことがなかった。でも、すべての人が必要なサポートを受けられるようにするためには、声を上げることが何よりも大切。経験を語り、私たちのストーリーを共有し合うことで、政府に認知症を優先事項として取り上げるように訴えかけることができる。そうすれば、認知症に苦しむ何百万もの家族に大きな変化をもたらすことができるはずだ。 また、政府には社会福祉制度の改善を強く求めるべきである。認知症に特化した研修は、患者が必要なケアを受けるための重要な要素となる。そして、求人倍率の上昇や低賃金といった雇用の課題にも真剣に向き合わなくてはならない。 現行のシステムは不十分。認知症の患者を持つ家族は苦労を強いられ、認知症を患っている人々は必要なケアを受けられずに放置されているのが現状なのだから。