公衆電話の使い方覚えていますか? きょうは「公衆電話の日」 災害に備えて確認
メ~テレ(名古屋テレビ)
9月11日は「公衆電話の日」です。最近は街中で見かけることも減った「公衆電話」ですが、災害時には大事なライフラインになるんです。 「めっきり使わなくなった」という声も多い、公衆電話。 名古屋・栄の三越すぐ近くにある公衆電話を使う人を探して、記者が1時間「張り込み」をしてみましたが、使う人は見当たりません。 そこで街の人に、公衆電話を使うかどうか聞いてみると―― Q.公衆電話を使いますか 「全然。スマホ持っているので、本当に使わない」 「使っていない。小学校ぐらいまでは使っていた。携帯を持っていなかったので」 Q.どれぐらい使ってない 「覚えていない」 まるで、無いものとして扱われてしまっている電話ボックス。 「公衆電話を見つけること自体がとても難しい」という声もありました。
存在感が薄まりつつある「公衆電話」
日常での利用は少なく、その存在感が薄まりつつある「公衆電話」。 総務省の統計によりますと、1993年度末には約82万台が設置されていましたが、携帯電話の普及などにより、この30年で徐々にその数を減らし、昨年度末には約11万台にまで減少しました。 「現金もあまり持たないので、必ず小銭を持っているわけではない。災害時などでしか使わないかな…」
不測の事態の連絡手段として…
今は使う機会が少なくなっている公衆電話ですが、災害時などにおける有用性が見直されています。 8月九州に上陸し、被害をもたらした台風10号。 一部地域では停電や機器の故障が原因で、携帯電話を中心に通信障害が発生したといいます。 13年前の東日本大震災の発生時には東京で携帯電話がかかりにくい状態になり、街の公衆電話には長い列ができました。 「不測の事態」の連絡手段として役立つ「公衆電話」。 「公衆電話は一般的に、災害時優先電話という扱いになっていて、通信規制の対象外になっている。発信がしやすい状況になるので、公衆電話から発信してもらえれば」(NTT西日本 兼田佳枝さん)