レッドブル代表、今季のF1タイトル争いは”チクチク”口撃合戦が少なめ「フェラーリ代表は良いヤツだ」
2022年シーズンで序盤からトップ争いを演じるレッドブルとフェラーリ。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、昨年よりもチーム間の軋轢は少ないという。 【ライブ配信】”現地取材組”尾張正博氏と振り返るマイアミGP|motorsport.cast #5 昨シーズン、レッドブル対メルセデスの苛烈なタイトル争いの中で、ホーナーとメルセデスのトト・ウルフ代表は、個人攻撃とも受け取れる厳しい言葉をことあるごとにぶつけ合った。 しかし、2022年のタイトル争いのライバルであるフェラーリ、そして代表のマッティア・ビノットとの間では2021年ほどの舌戦は展開されていない。昨年と比較して今年のフェラーリとの戦いにおける違いを尋ねられたホーナーは、次のように答えた。 「まあ、マッティアは良いヤツだ。だからつまり、違う種類の戦いなのだ」 「でもそれでは、トトを無視していることになる。彼が(タイトル争いの)ショーに戻るための時間は十分にある。とはいえ、我々は自分たちのことにしか興味がない。9チームすべてがライバルだよ」 「昨年はコース上だけでなく、コース外でも様々なことが起きていたが、今シーズンはコース上で起きていることにより集中できている。シャルル(ルクレール/フェラーリ)とマックス(フェルスタッペン/レッドブル)のバトルは素晴らしかったと思う」 「開幕から数戦は壮絶だった。これがシーズンを通して続いていけば、必然的にどこかで爆発するだろう。後半戦になればバトルも激しくなるし、期待も高くなる。でも今のところ、非常に尊敬に値するバトル……ハードだがフェアなバトルが展開されていることは確かだ」 「そして先程も言った通り、メルセデスもかなり早い段階でこの”パーティー”に参加してくると思う」 今シーズンと昨シーズンのチャンピオン争いでの違いはもうひとつ。ルクレールとフェルスタッペンは同年代であり、カート時代から互いに激しいバトルを繰り広げながらも良好な関係を築いているように見えることだ。 昨シーズンは”絶対王者”でベテランのルイス・ハミルトン(メルセデス)とそれに挑む新進気鋭のフェルスタッペンという構図で、両者が激突したイギリスGPやイタリアGPではドライバー間、チーム間、そしてファンの間でも緊張が走ったことも記憶に新しい。 ホーナーはマイアミGPで、ルクレールとフェルスタッペンが互いに尊敬し合っていることは称賛に値すると語った。 「フェラーリとはとてもタイトだが、素晴らしいバトルをしている。シャルルとマックスの間には大きなリスペクトがあることが見てわかる」とホーナーは言う。 「彼らは互いにレースを楽しんでいるし、私はむしろ昨年のような激しい1年にならないことを望んでいたが、今年もそうなる可能性はありそうだ」
Jonathan Noble