廃虚と化したバフムート近郊 ウクライナ軍が高地を奪還
クリシュチウカ、ウクライナ、9月27日 (AP) ― 数カ月にわたって繰り広げられたウクライナ軍とロシア軍の激戦の末、完全に廃虚と化した東部ドネツク州バフムート近郊のクリシュチウカ村。 9月24日に撮影されたドローン映像には、破壊されたロシア軍の戦車や戦闘車両が道路に乗り捨てられており、戦争前は約400人の住民が住んでいた村の建物は、すべて破壊されている。 四方の壁が残った建物には屋根がなく、一枚だけ残った壁は、かつて人が住んでいた場所を示す墓標のようだ。 ウクライナ軍は9月17日、数カ月にわたる激戦の末、すぐ南のアンドリーウカ村奪還の2日後に、クリシュチウカをロシア軍から奪い返した。 両方とも小さな村だが、約10キロ北でロシア軍が占領するバフムートを包囲したいウクライナ軍にとっては、戦術上重要な位置だ。 村の高台からは、ロシア軍が占領するバフムートと兵站ラインが見渡せ、町を包囲したいウクライナ軍に新たな機会が生まれる可能性がある。 (日本語翻訳・編集 アフロ)