昭和の気動車「まさかの」復活走行 「キハ20」36年ぶり構内有人走行 真岡鐵道
とちぎテレビ
真岡鐵道が「国鉄・JRの真岡線」だった頃に走っていた気動車が、24日、36年ぶりに有人走行しました。長年留置されて痛みが激しかった車両でしたが、鉄道マンの情熱で「奇跡の」復活となりました。 今回復活したのは、気動車の「キハ20 247」です。 1959年製造、今年で65歳。全国各地で活躍した後1980年から国鉄真岡線で運行され、1988年に廃車。その後は真岡鐵道の真岡駅で留置されていました。 その後、真岡鐵道の職員が8年前からひとりで修理し、2年前からは5人のチームで復活走行に向けて動いていました。 同じ形式の車両は1126両作られましたが、「動く」のは現在数両のみ。換えの部品がなく、エンジン噴射ポンプの取り換えに最も苦労したといいます。 36年間、雨風にさらされ機械も相当朽ち果てていたため、令和の時代のまさかの「動く」復活に全国から鉄道ファンが集まりました。 乗車体験会は当初1回30人の定員のところ希望者が多く40人に、また5回予定を6回にして実施。 車内には昭和の気動車独特のオイルのにおいがただよい、真岡駅構内の150mの線路を1回あたり3往復しました。 瓶ジュースのふたをこじあける昔ながらの体験もでき、乗客は奇跡の復活をした車両を楽しんでいました。
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