竹内まりや×生田絵梨花が対談。曲が生まれる場所はピアノの前よりも…楽曲制作を語る
無心になれる場所だと作曲が捗る
生田は竹内に「どんな場所でどういう風に曲を作られますか?」と問いかけた。 竹内:(作曲は)ほとんどピアノです。ピアノに向かってさあ作ろうってときよりも、ピアノから離れているとき、特にシャンプーをしているときはすごく作れます。 生田:シャンプーをしているとき(笑)!? 竹内:シャンプーのときってすごく無になれるんですよね。そうすると今まで出てこなかったフレーズが出てくるから、慌てて出てiPhoneとかに録音して、あとで詞をつけます。 生田:へええ! 竹内:ちゃんと作ろうとしてピアノにいるときより、ウォーキングしたり散歩をしているときにも浮かぶ場合があります。 生田:おこがましいのですが、私もすごく共感できます。「さあ作るぞ」と朝からピアノに向かった日は全然作れなくて、もう無理だと思って洗濯機を眺めながらぼーっとしているときに曲が思い浮かんだんです。ピアノの前に急いで行って伴奏をつけていったのが『Laundry』という曲になりました。 竹内:やっぱりそうでしょ。リラックスしているときにメロディーはやってくるんだと思いますよ。
10年ぶりのアルバムに込めた思い
竹内は10月16日(水)、12枚目のオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースする。2014年の『TRAD』以来、10年ぶりのオリジナルアルバムのリリースとなった。 竹内:10年もあいてしまいましたけども、私の日々書き溜めた曲が集大成となり、18曲とたっぷり入っております。 生田:どんなアルバムになっていますか? 竹内:全部通しで聴いてみると、今の世の中の不安さを払拭したい思いが自分のなかに溜まっていたのでしょうね。小さな日々を慈しむ気持ちというか、1日1日を味わって大切にしていきたいなという思いから『Precious Days』にしました。歌でみなさんが癒されたり励まされたりしてほしいなって思いがすごく詰まりましたね。 生田:私、まりやさんの楽曲を聴きながら自分の写真を見返していると泣いちゃうんですよ。そのときは何気なく過ごしたけど、すごく尊い時間だったな、大切にしたいなって思いを曲とともに思えるんです。 竹内:この10年のあいだにはコロナ禍もあったし、普通に過ごせていることが全然普通じゃなくて。健康でいて、朝から夜まで仕事ができて、おいしいご飯を食べられるってことがどれだけありがたくて尊いかってことをしみじみと感じた10年でもありました。そんなことを歌に込めて、今回のアルバムはできたかなと思っています。 生田:新しいアルバムを楽しみにしております!
竹内まりやの最新情報は、公式サイトまで。 日曜日のお昼にぴったりのグッドミュージックでリスナーの気分に寄り添う『Volkswagen DRIVING WITH YOU』の放送は毎週日曜日の正午から。