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USEN 宇野氏×サイバー藤田氏、コロナ時代の動画配信ビジネスを激論

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 動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で独占配信中のオリジナルドラマ『ネット興亡記』。きょう27日からテレビ東京・テレビ大阪でも放送される(毎週水曜 深0:58)。原作は、日経電子版の連載企画「ネット興亡記」で、オリエンタルラジオ・藤森慎吾のドラマ初主演していることでも話題になっている。 【場面写真】新聞記者役の藤森慎吾  今回、「ネット興亡記」のドラマ化を記念して、第1話にインタビュー出演したUSEN-NEXT HOLDINGSの宇野康秀社長とサイバーエージェントの藤田晋社長との特別トークセッション『ネット興亡記 特別トーク「動画バトル勃発」』が26日、Paraviで配信された。トークセッションではドラマで新聞記者の杉山役を務めた藤森、そして、ドラマの原作者である日本経済新聞の記者・杉本貴司氏も参戦。ドラマや動画配信ビジネスについてなど熱く語った。  「サイバーエージェント」を最年少で上場させた藤田氏が乗り越えてきた“ネットバブルの崩壊と買収の危機”について描いた第1話「ネットバブルの攻防」に出演した宇野氏と藤田氏。MCの瀧口友里奈からドラマの感想を聞かれると、「あんなに映るとは(笑)」と思っていたよりも自身のインタビューカットが多かったことに驚いたようで、ドラマとドキュメンタリーのハイブリッドのような本作の構成について「新しい作り方なのかなと思いました」と興味ありげに語った。  トークセッションでは、“師弟関係“にある2人が互いの第一印象や会社に入ってすぐに起業することのハードルを語った。ネットバブル崩壊でサイバーエージェントの株価が急落下し、藤田氏が宇野氏に「会社を買ってほしい」と申し出る、第1話の最大の山場については、改めて2人の口から当時の心境が明かされた。  また、新型コロナウイルスの影響がさまざまな業界に広がる中、“おうち時間”が増えたことでYouTube などの動画コンテンツの需要が高まっているが、個人のYouTube チャンネルを持つ藤森、ネット放送・動画配信サービスであるU-NEXT、ABEMAを展開している宇野氏、藤田氏もその勢いを感じているよう。  藤森は「テレビタレントをしている人もYouTube に参加するというのは自然な流れというか、やらないとダメなんじゃないかなと思っています。これからもしかしたら逆転していく時代も来るかもしれない・・・そしたら僕らは(テレビと動画配信)両方やって損はないなと」と新たなコンテンツに飛び込んだ自身の考えを語った。  さらに、子どもがYouTuber・ヒカキンが好きで一緒によく観ているという藤田氏は「YouTube のコンテンツ量の豊富さと“いいとこどりの構図”は他のコンテンツが中々太刀打ちできない」と感じたとか。それに対し藤森が「これからどう戦っていくんでしょうか」と疑問を投げかけると、「使い分けですよね。ABEMAはあくまでテレビをリプレイスしたものなので、毎日24時間配信しているニュースが柱で、それにスポーツ中継とかバラエティー制作とかドラマとかいわゆるテレビなんです。そういう意味ではNetflix、U-NEXT、Amazonプライム、Paraviといったものとは、ある意味住み分けられているのかなと思います。テレビの“再発明”を目指しています」と明かした。  その中でABEMAについて、「今、力入れてるのはドラマなんですが、全般的にやっています。政府が無観客ライブを支援していきたいという方針を打ち出していますけど、ABEMAもライブ中継を結構やってきたこともあり、無観客でペイパービューでしっかり収益化していくことに力を入れていて。チケットを買ってライブを観に行くように、お金を払うにふさわしいステージセットを作り、パフォーマンスを提供するというものをやっています」とアピール。  一方、宇野氏は「いずれ映像サービスはもっと増えていくと思うんです、テレビも含めて。選択肢が増えていくだけ、その中でどうやって残っていくか」ということを考えてると言い、「ABEMAがメディアを指向していく中で、うちはいかに多くの作品をアーカイブできるか、“エンタメの百貨店”としていかに品揃えを豊富にできるか突き詰めていこうというコンセプトなんです」とU-NEXTのスタンスを 語った。  そして、「今タレントの方や役者さんたちが出る作品を自ら選んで自ら作る形になっている。どんどん出るメディアは変わっていくし、そこには何かしらのビジネスモデルがあるんですよね。自分たちが作った作品をU-NEXTに出してちゃんと課金していくということも出てくるかもしれない。モノの作り方やそこに関わる参加の仕方や課金の仕方が今までと変わってくると思うので、私たちはそれに対しプラットホームを提供していく」とメディアの移り変わりに対応していく考えを示した。  メディアの今後に大きく影響を与えるような興味深い話が続々と展開され、他にも“リモート収録”が多く取り入れられるようになったテレビ業界について、心配していることなども。さらに終盤になって加わった杉本氏が、オリエンタルラジオとして山あり谷ありなキャリアを積んできた藤森に対してどうやって2人でつらい時期を乗り越えてきたのかなど、「ネット興亡記」を綴ってきた記者らしい質問を投げかけたり、視聴者から寄せられた質問で、宇野氏、藤田氏に対し人生最大の窮地やその中で支えになったことなど、起業家を目指す上で知っておきたいような話題で会場は大いに盛り上がった。  トークセッションの模様はParaviで配信中。 ■宇野康秀(USEN-NEXT HOLDINGS 社長)  1963年生まれ。明治学院大卒。88年リクルートコスモス入社、89年インテリジェンス設立。98年、大阪有線放送社(後のUSEN)社長に就任。2010年退任、USENの映像配信事業を継承し、U-NEXT社長に就任。17年12月、U-NEXTとUSENの経営統合により現職。 ■藤田晋(サイバーエージェント社長)  1973年生まれ。青山学院大卒。98年にサイバーエージェントを創業。26歳だった2000年、当時の史上最年少社長として東証マザーズへの上場を果たす。ブログサービス「Ameba(アメーバ)ブログ」や、インターネットテレビ局「ABEMA」を運営する。14年にはプロも多数参加する「麻雀最強戦」に初出場して優勝するなど、マージャンの実力はプロ級。 ■藤森慎吾(オリエンタルラジオ)  1983年生まれ。明治大学卒。オリエンタルラジオの愛嬌と華を担当。学生時代に中田敦彦の卓越したお笑いセンスにひかれ、お笑いの道を選ぶ。デビューするや「武勇伝」ネタでブレイク。2016年にはRADIOFISH として「PERFECTHUMAN」の楽曲で大ブレイク。近年ではドラマや映画などで役者としても活躍中。『ネット興亡記』は、ドラマ初主演作品。

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