高橋ジョージさん離婚報道 モラハラより心理的DV? NPO法人ほっとプラス代表・藤田孝典
高橋ジョージさんと三船美佳さんの離婚騒動には大変驚きました。一部の報道によると、別れの理由は高橋さんのモラルハラスメントであり、 高橋さんが三船さんに対して、「お前は人間としての価値もない」「生きていく資格もない」「お前が生きているのは、オレのおかげ」などの言葉を投げかけたそうです。 そのような報道が事実だとすれば、これはドメスティックバイオレンスの可能性があります。いわゆるDVです。DVというと、殴る・蹴るなどの身体的な暴力がイメージされますが、DVはそれだけではありません。心理的な暴力や性的な暴力、経済的な暴力などさまざまです。どちらかといえば、身体的な暴力よりもそれらの方が多いとも言われています。または、社会的な暴力もあると言われています。 心理的暴力とは、大声でどなる、ののしる、脅す、人格を傷つける発言をするなどです。性的暴力は、性行為や性的な行為を強要する、避妊に協力しないなどがあります。経済的暴力は、共同生活しているにも関わらず生活費を渡さない、扶養できるにも関わらずしないなどがあります。そして、社会的暴力は、女性の社会的な行動の制限や友人関係をとることを許さないなどがあります。 また、DVの特徴は、ケンカなどの一時的な関係性の悪化ではなく、これらの言動が日常的に常態化することを意味します。力関係で優劣がつき、その関係性において、相手を支配下に置くとも言えます。 これらを照らし合わせると、高橋さんは、三船さんに対して心理的な暴力や社会的な暴力が日常的にあったのではないか、つまりモラルハラスメントというより心理的DVだったのではないかと想定されます。 その事実関係はこれからの報道を待つとして、実際にDVに遭遇している人はどうしたらいいのでしょうか。 まず、DVは加害者・被害者ともに暴力がある事実に気付かないことが多いです。これはDVではないかというアンテナを双方が持っていることが大事になります。要するに、DVというものが何なのか、あらかじめ知っておく必要があるということです。 そして、DVではないかと気づいた場合、そしてそれが心身に重大な影響を与える場合、外部の相談機関に話をしてみてください。相談というとハードルが高いので、日常をお話するくらいでいいと思います。お話に行ってみてください。 例えば、男女共同参画という名称のついたお住まいの公的機関や福祉課に女性相談員がいます。当然、専門的な研修を受けている職員が多く、守秘義務があるため、秘密は守ってくれます。だから上記の暴力が常態化していると思ったら、相談することが重要です。