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HBOが贈る最上級テレビシリーズ「ウォッチメン」をイッキ見!キーワードでひも解く

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MOVIE WALKER PRESS

DCコミックスを原作とするテレビシリーズ「ウォッチメン」。「ゲーム・オブ・スローンズ」「ウエストワールド」などで知られる米HBO製作の本作は、ヒーロー作品でありながら、現代社会が抱える問題にも向き合ったシリアスな世界観が評判を呼び、回を重ねるごとに話題となった。そんな本作のBlu-ray&DVDが6月3日に発売。押さえておきたいポイントをピックアップしながら、その物語に迫っていく。 【写真を見る】ドラマファン、アメコミファン大興奮!覆面警察と白人至上主義団体との戦いを描くドラマ「ウォッチメン」 実際に起こった歴史的事件の裏には、スーパーヒーローたちがかかわっていた…というパラレルワールドの物語が展開する「ウォッチメン」。ヒーローによる自警団活動が非合法とされ、ヒーローは引退するか、政府のもとで働くことを余儀なくされていた。この世界では、ベトナム戦争でアメリカが勝利し、ウォータゲート事件も暴露されていないが、米ソの対立は極限状態に陥り第三次世界大戦が目前に迫っていた。 ドラマ版はそんな原作の時代から34年後である2019年を舞台にしたオリジナルストーリーで、後述の出来事によって世界大戦の危機は回避され、俳優のロバート・レッドフォードがアメリカ大統領に就任している。しかし、人種的対立の緊張は高まっており、本作では過去に凄惨な黒人虐殺事件が起きたオクラホマ州タルサに焦点が当てられる。 ■第7機兵隊 本作における“ヴィラン=悪役”的なポジションとなるのが、第7機兵隊と呼ばれる白人至上主義団体だ。彼らは「ウォッチメン」の重要なヒーローの一人、ロールシャッハを模したマスクを被り、黒人など有色人種や少数民族よりも白人が優位であることを信条とし、彼らを守る警察と衝突を繰り返してきた。2016年のクリスマスイブには“ホワイト・ナイト事件”を起こし、タルサの警察官40人の自宅を襲撃している。 ■覆面警察 ホワイト・ナイト事件によって大勢の警察官が犠牲となった。生き残った警察官は職務中にマスクをし、正体を隠して第7機兵隊や犯罪者と戦うことを選択する。本作の主人公であるアンジェラ・エイバー(レジーナ・キング)もその一人で、彼女は黒い衣装やフード、マスクで全身を覆い、目の回りにも黒い塗料を塗ったシスター・ナイトとして活動する。 彼女の同僚には、鏡のようなマスクをしたルッキングラスやパンダの被り物をした人物もいる。唯一、マスクをしていないのが、アンジェラの友人であり、事件の生存者でもある署長のジャッド・クロフォード。しかし、彼のある真実が暴かれたことから、物語は混沌を極めていく。 ■ブラック・ウォールストリートの殺戮 1921年にタルサの“黒人のウォール街=ブラック・ウォールストリート”と呼ばれた地域で、実際に起きたアメリカ史上最悪の暴動。当時、アメリカ南部での人種差別は激しく、クー・クラックス・クラン(KKK)の活動も活発化。この土地に暮らす裕福な黒人への差別感情や嫉妬心は爆発寸前だった。そんな時、黒人の青年が白人女性を襲ったとされる事件が発生したのをきっかけに、暴徒化した白人集団が街になだれ込み、ビルや店舗、家を破壊しながら老若男女を問わず殺害。300人以上が犠牲になったという。 本作は、まさにこの暴動の最中から始まり、白い装束をまとった白人が、黒人たちに向けて手当たり次第に銃を発砲。さらに、飛行機で爆発物を投下するという、衝撃的なシーンが次々と映しだされていく。 ■ミニッツメン 「ウォッチメン」に登場するヒーロー集団の前身となる最初のヒーローたち。1930~40年代に活躍した“ミニッツメン”結成のきっかけとなるのが、フルフェイスフードを被り、首に絞首刑に使われるようなロープを巻いた“フード・ジャスティス”だ。本作での正体は、黒人という理由で自由な捜査を許されなかった警察官で、正体を隠して孤独な戦いを繰り広げた。ちなみに、本作に登場するヒーローは、ほとんどが超能力を持たない、マスクを被った自警団のようなものだ。 ■オジマンディアス オジマンディアス、本名エイドリアン・ヴェイトは、卓越した頭脳を持ち“世界で最も賢い男”と呼ばれる元ヒーローで、実業家として成功している。以前の彼は、第三次世界大戦を阻止するには米ソ共通の敵を作るしかないと考え、ニューヨークに巨大なイカのモンスターを放ち、大量破壊と殺戮を実行。多くの犠牲を払ったものの、結果的に戦争の回避に成功した。 その後人種間の対立は激化し、覆面警察と第7機兵隊の戦いが繰り広げられる本作。一方で、どこか田舎の邸宅では初老の男性が悠々自適の生活を送っている。彼こそが、隠居生活を送るオジマンディアスであり、彼の置かれた境遇や目的にも注目だ。演じているのは、名優ジェレミー・アイアンズで、飄々としつつもどこか狂気じみたキャラクターとして体現している。 ■Dr.マンハッタン 「ウォッチメン」における唯一の超人がDr.マンハッタンだ。あらゆる原子を操作し、過去・現在・未来の出来事を同時に認識することができる。劇中で、アメリカがベトナム戦争に勝利したのも彼の功績による賜物だ。本作では、地球を離れて火星にいるとされている。終盤では、彼の存続そのものが大きなカギとなる。 物語が進むごとに新たな事実が明かされ、パズルのピースが埋められていくドラマ「ウォッチメン」。原作のエッセンスを受け継ぎながらも現実とリンクする社会問題を扱うなど、“現代への警鐘”とも言える骨太なストーリーに、知らず知らずのうちに魅了されてしまうはず! 文/トライワークス

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