超☆社会的サンダル、大森靖子との対バンに夢叶う! 熱気で溢れた『オニザワマシロ生誕祭』をレポート
超☆社会的サンダルが2024年11月22日(金)、『オニザワマシロ生誕祭』を東京・渋谷 CLUB QUATTROにて開催した。同イベントは、ボーカル&ギターのソングライター・オニザワマシロの生誕イベントとして開催されたもの。ゲストには超歌手の大森靖子が出演。寒くなってきた東京の気温とは真逆に、熱気で溢れた同ライブをレポートする。 【全ての写真】超☆社会的サンダル『オニザワマシロ生誕祭』(全23枚) 11月22日は、超☆社会的サンダルのボーカル&ギター、オニザワマシロの誕生日だ。昨年の同日にも生誕イベントが行われたが、そのときのタイトルは、『生前葬』。会場となった下北沢BASEMENTBARには、10代後半から20代のお客さんが数多く集まっていた。そこから1年。会場のキャパは、倍以上の渋谷CLUB QUATTRO。ゲストには、ミュージシャンの大先輩である大森靖子が出演する。この1年間で、超☆社会的サンダルへの注目がさらに高まっていることが目に見えて分かる生誕祭となった。また、この日の転換BGMは、銀杏BOYZの「17才」やHakubi「17」など、17歳をテーマにした楽曲が流れていた。 19時35分。ステージにひとり登場した大森靖子は、「オニザワマシロちゃん、誕生日おめでとう!」と叫び、アコースティックギターをかき鳴らすと、「PINK」でライブをスタート。圧倒的なエネルギーに、会場いっぱいの観客たちの目と耳は大森に釘付けになる。 この日、ステージにはイルカの風船や傘を使ったクラゲの装飾が手作りされていた。大森は、「私もQUATTROで大きいワンマンライブをインディーズ時代にやったことがあるので、そのときの装飾とも似ていて、なんかいいなって思ったりしています。こういうステージを作って呼んでくださって本当にありがとうございます」と感謝を伝えた。そして、オニザワが大森に影響を受けたことから、この日ゲストに呼ばれたという経緯を話し、「自分のやってきたことが意味あるんだなと思えて、すごくうれしいんですよ。こうやって後輩のミュージシャンが呼んでくれることって」とうれしさを伝えた。 ライブ中盤の「非国民的ヒーロー」「VOID」では、観客たちから合いの手的なコールが起こる。その熱量も非常に高い。さらに、「お前が一番かわいいよ」というコール&レスポンスが始まり、続いて「マシロが一番かわいいよ」「靖子が一番かわいいよ」というコール&レスポンスをそれぞれ行うと「絶対彼女」へ。後半には、「絶対女の子絶対女の子がいいな」「絶対彼女」と女子、男子、全員と合唱をした。 MCでは、この日が「いい夫婦の日」であることに触れ、元旦那のピエール中野から「新しく出したヘッドフォンの宣伝を息子としてくれたら、この間のディズニー代無料にするよ」と言われたが、息子に嫌だと断られたと語り、会場は笑いに包まれた。そのまま始まった「超新世代カステラスタンダードMAGICマジKISS」では、本来「イヤホン」という歌詞を、ピエール中野監修の「ピヤホン」と替えて歌うユーモアセンスを見せた。そして、先ほどのMCで一番笑っていたのがピエール中野だったと大森は語り、元夫婦の現在の関係性が垣間見えるような瞬間となった。 ライブ終盤の最終曲「死神」は、さらに圧巻。ギターを背に抱えて歌い、そのままギターを持ち上げステージ床に置き、マイク一本で歌う大森。数百人集まった観客たちをギター1本とその歌声と表現で圧倒した。「すべての命のうごめきをミュージシャンがステージで歌っていく限り、あなたの人生をあなたらしく。それを約束してくれたら、きっときっとどんなに死にたくなっても、またこうやってここで会えると思っています。また会いましょう! 超歌手・大森靖子でした」と語りステージを後にした。