ゲッ! 今度のラウンドは雨予報… 晴れの日と雨の日でバンカーやラフの打ち方は変えた方がいいの?
ラフの場合はグリーンまでの距離によってショットのプランを変える
では、バンカーと同じくらいビギナーやアベレージゴルファーが苦戦しがちなラフに関しても、晴れの日と雨の日とで打ち方は変わってくるのでしょうか。山本氏は以下のように話します。 「ラフの場合は、グリーンまでの距離が50ヤードほどのアプローチ圏内であれば、芝の湿り具合による影響はほとんどありません。晴れの日と雨の日で打ち方を変える必要はないでしょう」 「一方で、100ヤード以上ある場合はインパクトの瞬間に発生する芝の抵抗が増大するため、晴れの日と比べて飛距離は短くなります。スキルに自信があるなら、いつもより番手を1つ上げて対処するのもいいですが、番手が大きくなる分リスクも高くなってしまいます」 「よって、無理をせず、ピッチングウェッジなどを使ってラフからフェアウェイへ脱出することを優先するべきでしょう。仮にグリーンまでの距離が150ヤードあるとしたら、まずは50ヤード打って脱出し、フェアウェイに軌道修正したところから残りの100ヤードを打った方が、想定外のミスのリスクを極力減らせます」 ちなみに「雨の日はボールが飛ばない」と言われるのは、芝の抵抗が水分によって増大し重くなるだけでなく、フェースに付いた水分によってスピン量が減って球が上がりにくくなったり、着地してから水の抵抗でランが出にくくなることなどが原因です。 「雨予報が出ている日はゴルフに行かない」という人も少なくないですが、ラウンドの途中で予想外の雨に降られ、どうしても悪いコンディションのなかプレーしなければならないこともあります。その際のバンカーやラフからのショットは、使うクラブや打ち方を工夫するだけでなく、「脱出を最優先」という考え方で挑めば、大叩きを防げるかもしれません。
ピーコックブルー