髙橋 藍(サントリーサンバーズ大阪)「唯一無二の存在になりたい。バレーボールを夢のあるスポーツにしたい」
――バレーがマイナー競技として扱われ、悔しい思いをしたこともあった? 髙橋 野球やサッカー、バスケと同じようにバレーもずっと面白いと思っていましたけど、例えば、野球やサッカーの選手が何億円ってスゴい契約をしても、バレーには同じような世界はなかったですよね。 それはすごく悔しかったし、いつかバレーもサッカーや野球のようになればという思いはありました。そのためには、男子バレーが強くなる必要がある。ただ、まさか自分が日本代表になって、そこに貢献できるとは思っていなかったですけどね。 ――プレー以外の面、ルックスなどにも注目が集まってしまうことに戸惑いは? 髙橋 僕はまったく気にしてないです。僕は、ただバレーボールを楽しく、トップレベルを目指して必死にやっているだけなので。そこはブレないし、どういう見方をされてもバレーボールに関心を持ってくれるキッカケになればいい。だって自分ではどうしようもないですからね(笑)。 ――最後にSVリーグで目指すことを聞かせてください。 髙橋「もちろん、勝つことですし、自分自身が強くなること。それがSVリーグの盛り上がりにもつながると思っています。盛り上がれば、それが海外にも伝染し、日本に来たいというトップ選手が増えて、リーグも盛り上がる。そんな流れに少しでも貢献できたらと思っています。 ●髙橋 藍(たかはし・らん)2001年生まれ、京都府出身。20年、東山高校3年時に同校初の「春高バレー」優勝を果たし、日本代表に初選出。日本体育大学在学中の21年に東京五輪出場。同年12月からイタリア・セリエAのパドヴァ、昨季はモンツァに所属。今年7月にサントリーサンバーズ大阪に移籍。ポジションはアウトサイドヒッター。188㎝、83㎏ 取材・文/栗原正夫 撮影/ヤナガワゴーッ!