Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

妊婦が魚を多く食べると 子どもの発達で富山大8万人調査

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
北日本新聞

 富山大学術研究部医学系公衆衛生学講座の浜崎景准教授らのグループは、妊娠中の魚の摂取量が多いと、子どもの1歳までの発達の遅れが少ないことが分かったと発表した。環境省のエコチル調査の一環。浜崎准教授は、「若者を中心に魚食離れが進んでいるが、妊婦には積極的に取ってほしい」とした。  魚には、DHAをはじめ脳や神経を形成するための必須の栄養素が豊富に含まれている。これまで、妊娠中に魚を摂取すると子の神経発達に好影響があるという報告はあった。今回は、大規模調査で精度の高い結果が得られたという。  浜崎准教授らのグループは、妊婦の魚の摂取量と子の生後6カ月と1歳時点の神経発達の関連を調査。約8万人の妊婦を魚を食べた量に応じて5段階に分け、最も少ないグループと他のグループを比較した。  その結果、五つの神経発達状況の指標のうち、指先でものをつかむなどの「微細運動」と、手順を考えて行動する「問題解決」の二つで、魚を多く食べた妊婦のグループの子の方が神経発達の遅れが少ないことが明らかになった。

 一方、「コミュニケーション(話す、聞くなど)」、「粗大運動(ハイハイなど)」、「個人・社会(他人とのやり取りなど)」の三つの指標では関連は見られなかった。  浜崎准教授は、大型の魚は水銀を含んでいる場合もあるため、摂取量を控えるなど注意が必要とした上で、「魚はタンパク質やDHAなど子の発育に良い栄養素を含んでおり、食べた方がいい」と語った。  研究成果は、米・栄養医学系専門誌電子版に8日付で掲載された。   ■エコチル調査 環境省が2011年に始めた「子どもの健康と環境に関する全国調査」の愛称。全国15地域の10万組の子どもと母親を対象とし、妊婦のおなかにいる時から13歳になるまで、定期的に対象者の健康状態を調べる。富山大は調査機関の一つで、県内では富山、滑川、魚津、黒部、入善、朝日の6市町で約5500組の親子が調査に参加している。

【関連記事】