Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

「奴隷貿易は最悪の残虐行為」、チャールズ英皇太子がガーナで言及

配信

The Guardian

【記者:Kevin Rawlinson and agency】  英国のチャールズ皇太子(Prince Charles)は訪問先のガーナで3日、英国が大西洋で行った奴隷貿易は最悪の残虐行為で、世界に「消せないしみ」を残したと言明した。  かつて多数のアフリカ人が奴隷として、ガーナから英国などの国々の船に乗せられ、大西洋を横断した。  チャールズ皇太子はガーナのオス城(Osu Castle)で行った演説で、「深刻な不当行為」である奴隷貿易が忘れられることは決してない、と述べた。さらに、41年前に初めてガーナを訪問し、英国を含む欧州各国とガーナの最も悲惨な歴史を知ったのは、自分にとってとりわけ重要なことだった、続けた。 「奴隷貿易は最悪の残虐行為で、想像を絶する苦しみを引き起こし、世界の歴史に消せないしみを残した」  オス(Osu)にあるオス城はクリスチャンスボー城(Christiansborg Castle)とも呼ばれ、元々はデンマークの要塞(ようさい)で、奴隷貿易の拠点となっていた。この地から150万人以上のアフリカ人が、強制的に奴隷として送り出されたと推定されている。1957年にガーナが英国から独立すると、ガーナ政府が置かれた。  英国は1807年に奴隷貿易廃止を打ち出すまで、200年以上も大西洋の奴隷貿易に携わっていたが、完全になくなるまでにはさらに30年ほどかかった。  英国は奴隷の元所有者に多額の賠償金を支払ったが、それが奴隷自身に渡ることはなかった。それどころか奴隷の多くは、その後何年も無給の労働を強いられた。  チャールズ皇太子はガーナの聴衆に向かい「英国はこの恥ずべき貿易の廃止を主導したことは誇れるが、われわれは悲惨な奴隷の恐怖を決して忘れない責任を負っている」と強調した。  英王室は、各方面から何度も英国の奴隷貿易への関与を謝罪するよう求められていた。今回のチャールズ皇太子による奴隷貿易に対する言及は、当時の英国が引き起こした損害を公式に認めたもので、重要な前進を遂げたと言える。【翻訳編集】AFPBB News 「ガーディアン」とは: 1821年創刊。デーリー・テレグラフ、タイムズなどと並ぶ英国を代表する高級朝刊紙。2014年ピュリツァー賞の公益部門金賞を受賞。

【関連記事】