白川義員さん死去 87歳 四国中央出身の写真家 世界の大自然など撮影(愛媛)
世界の大自然や聖地などを撮影してきた四国中央市出身の写真家白川義員(しらかわ・よしかず)さんが4月5日午後2時9分、脳梗塞のため東京都内の病院で死去していたことが、22日分かった。87歳。自宅は東京都。葬儀は近親者で済ませた。お別れ会などは予定していない。 川之江高校、日本大芸術学部写真学科を卒業。ニッポン放送プロデューサー、フジテレビを経て、1962年写真家に転身。「地球再発見による人間性回復へ」を掲げ、世界140カ国以上を訪れ、高所や極地の荘厳な美や人類史をテーマに撮影した。自然と人間という普遍的な主題に正面から向き合い、困難な状況下でも精緻な構図と最高の一瞬を追い求めた作品は、国際的に高い評価を得た。無機質な岩と雪のモノクロの世界だった山岳写真に、日の出や日没で千変万化する華麗な色彩をもたらしたことでも知られる。
愛媛新聞社