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ナラ枯れ被害急増の大山

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中海テレビ放送

コナラやミズナラなどの広葉樹が枯れる「ナラ枯れ」の被害が大山周辺で急増しています。 被害の現状と対策について取材しました。 紅葉シーズンにはまだ早い9月上旬。 大山は、まるで紅葉したかのように赤々となった木々が広がっています。 これらは全て近年、大山周辺で問題となっている広葉樹の枯死「ナラ枯れ」です。 ナラ枯れは体長5ミリほどの小さな虫 カシノナガキクイムシが病原菌を木に運び込むことで起こる樹木の伝染病です。感染すると木は水を吸い上げる機能を失って毎年8月頃に枯れていくということです。 枯れた木の葉が赤褐色に変色することから大山周辺では今、このように赤々となった木が多く見られているのです。 先月28日、国や県、それに周辺自治体が現地検討会を開き、被害の状況を確認しました。 鳥取県森林づくり推進課によりますと県内のナラ枯れ被害は1991年に鳥取市で初めて確認され、 県東部で2010年度が被害のピークだったといいます。 その後、県中部、県西部へと飛び火し近年、大山周辺で被害が拡大しています。 こちらは大山周辺のナラ枯れ被害の状況です。(被害本数・捕獲数 グラフ) 2013年には230本だった被害本数が年々増加し、2017年には当初のおよそ40倍に当たる9058本に急増しています。また、大山周辺の被害調査を行った結果、去年は大山町や伯耆町など標高700~900メートルの大山環状道路周辺にナラ枯れが集中していましたが、今年は枡水高原や鍵掛峠など標高1100メートルを超える地点でも確認され、標高の高い場所にまで被害が進んできていることがわかっています。 ON 県西部総合事務所 渡邊晋輔さん 例年に比べて被害が多いちょうどお盆あけから被害は目立つようになった今年、被害が拡大した原因は2つ暖冬と少雨です。雨が少なく木が吸い上げる水が少ないまた、ナラ枯れは景観や生態系への影響にとどまらず倒木や土砂災害につながる危険性も懸念されています。 〇矢田貝さんインタ 大山寺周辺は今までで一番被害がひどいナラ枯れでミズナラが枯れたからといってらちかするという心配はないけど ただミズナラが大多数枯れてしまうことになるとミズナラに依存していた昆虫や動物には影響がでて生態系にも何らかの影響が出ると思います。大山周辺の環状道路は枯れた木が倒れて道路をふさぐなど危険もあり、鳥取県は木を伐採したり薬を使って害虫駆除をしたりして対策をとっていますが人出が足りていないといいます。 ON県西部総合事務所 渡邊晋輔さん 正直、ここまで広がってくると枯れた木を全部切るとか薬を入れるとか全部やるのは不可能だと思う 選択集中的にやっていくしかない。 被害が拡大する中、抜本的な解決策はあるのでしょうか。 ON 昔は大山周辺でもミズナラを薪などに利用していて木が常に若い状態である程度太ったら切ってというのを繰り返していたしかし今は、エネルギーの関係で利用されなくなった大きい木の方が枯れやすい特徴があるので 昔の状態に戻すことは出来ないけどある程度木を若返らせるような取り組みを増やしていくことが食い止める手段の1つになるのではないか これから紅葉シーズンを迎える大山。 行政だけに頼るのではなく大山の豊かな自然環境を守るために私たちに何ができるのか。 今一度考える必要があります。