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【川崎F】分かっちゃいるけど、やらせない。鬼木達監督が落ち着ける場所へ

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明治安田生命J1リーグは川崎フロンターレの独走体制が築かれつつあるが、もちろん他クラブからのプレッシャーは激しい。あの手この手で止めようとする対戦相手に対して、どうやって戦っていくのか。その心意気を明かした。 競争はあるが、その前に仲間意識を感じる、とチームの雰囲気を表現する

強気でサッカーをするには

 どれだけ強くても、試合をするたびに反省点も改善点も生まれてくる。  川崎フロンターレは前節で横浜FCに勝って16勝目を挙げ、早くも勝ち点50を稼ぎ、2位のセレッソ大阪とは勝ち点11も差がついている。それでも、鬼木達監督は理想に向けて一切の妥協を自らに許さない。 「勝ち続けながら改善していきます。課題はいつもどんどん出てくるので、どれを早く解決しなければいけないのか、自分たちのスタイルに欠かしてはいけないものは何か、そういうものを日々成長させていこうよ、と話していて、選手も意識してやっています。少しずつバージョンアップさせながらやっています」  例えば、前節の横浜FC戦では首尾よく3-2で逃げ切ったものの、下平隆宏監督が「川崎の攻撃の時間を短くするには、こちらは攻撃の時間を長くしなければいけない」という戦略を練ってきて、とにかくボールを回し倒してきた。そのため、珍しく相手が主導権を握る時間も長かった。  その戦略に対する守備の対応は、良かったのか悪かったのか。鬼木監督は選手たちとポイントを共有したという。 「守備のところで自分たちがやっていることを押し出していく、というところを共有しました。例えばこの前の横浜FC戦であれば、相手の狙いは自分たちも分かっていましたが、そこに対してやられないようなサッカーをするんではなくて、やらせないサッカーをしなければいけないよね、ということです。もちろん、相手の狙いにハマってしまうこともあるけれど、分かった上でそれでも行くのが自分たちのスタイルです。そこを続けていこうよ、と」 「1回や2回、外されてしまっても、それで失点しているのか、ということです。そうではないのであれば進んでいくべきだし、我慢強くやるところとの使い分けはしっかりとやらなければいけませんけど、横浜FCだけではなくて狙いを持ってやってくる相手に対して、その対策ばかりではなくて、相手の狙いを分かった上で自分たちでアクションを起こしていこうよ、強気でサッカーをするにはそこが大事だよ、ということを伝えたかったんです」  そんな新たな課題が燃料となって、次の勝利への炎を燃やす。怖いくらいの好循環だ。  順位表の最上位からの眺めは素晴らしいものなのかと思いきや、まったく安心していないという。 「勝ち点でいくつ離れていても、安心な立場というものはありません。優勝が決まる瞬間まで、それは訪れないでしょうね。だから、勝ち続ける以外に落ち着くところはないんです。ただ、その勝負にこだわることと、根本はやっぱり楽しんでもらいたいという思いがあるので、そこは徹底して求めていきたいと思います。数字の世界では安心は訪れないと思っていますから」  シーズンはまだ中盤。本当に安心して眠れる日が来るかどうかは、まだ分からない。その思いがまた鬼木監督を駆り立てる。

サッカーマガジン編集部

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