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北極を襲う熱波が記録破りであることを示す6つの事実

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WIRED.jp

北極がうだるように暑くなっている。6月後半、北極圏の町で気温38℃を記録した。この地域で最も暖かい冬によって頂点に達した憂慮すべき事態は、異常に暑い春になっても続いている。 北極圏の氷や凍土が溶けて「緑化」が進めば、この地の温暖化はさらに加速する 気がかりな状況は北極のどこでもひどくなる一方で、北極の気温上昇は地球のどこよりも速く進んでいる。その結果、北極海の氷の減少が進み、温暖化がさらに進む。通常なら地中に封じ込められている大量の温室効果ガスが氷の融解によって放出される恐れも生じる。 北極は太陽光を反射する氷に覆われ、地球の気候に極めて大きな影響を及ぼしている。だが、人為的な地球温暖化によって北極の気候は徐々に異常をきたしつつある。前代未聞の夏の激しい熱波に見舞われて北極が暑くなっているいま、知っておくべき6つの事実を紹介しよう。

1.北極はいまだかつてない高温に見舞われている

シベリア北東部の町で6月20日、高温が記録された。この記録は世界気象機関(WMO)が認定すれば、北極圏北部の観測史上最高気温となる。その町、ヴェルホヤンスクは、北極圏の限界となる北緯66度33分線の北極線より1度北に位置する。6月20日に観測したのは38℃で、この町の例年の6月の平均最高気温が20℃であるのと比べると、かなり高い。 ヴェルホヤンスクの6月20日の気温はまだ正式に認定されていないものの、今年に入ってからシベリア中で異常な高温が観測されている。コペルニクス気候変動サービス(C3S)によると、2020年の5月は観測史上最も暑い5月で、気温上昇はシベリアでより際立っていたという。シベリアのある地域では例年より10℃も高かった。特に1月以降、例年の平均より高温だった非常に暖かい冬のあと、いつになく暖かい春がやって来たのである。

2.北極海の氷の面積は2019年、観測史上2番目に小さかった

毎年、北極海の氷の面積は1年のうちで増減を繰り返しており、比較的暖かい春と夏のあとの9月半ばに最も小さくなる。昨年の北極海の氷の年間最小面積は415万平方キロメートルまで減少し、人類が1979年に人工衛星で海氷の観測を始めて以来、2007年、16年と並んで2番目に小さかった。 北極海の氷の年間最少面積が最も少なかったのは12年で、339万平方キロメートルだった。人工衛星による観測が始まって以来、北極海の氷の年間最少面積が小さい年の1位から13位はすべて07年以降である。 北極海の氷の今年の年間最大面積は3月5日に1,505万平方キロメートルに達した。これは北極海の氷の年間最大面積としては、人工衛星による観測が始まって以来11番目に小さい。北極海の氷の年間最大面積が小さい年の1位から10位は、すべて06年以降である。

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