【楽天】岸孝之は2億2000万円でサイン…不惑で迎える来季へ色紙には「一年ローテを守って“優勝”」
楽天の岸孝之投手(39)が、不惑を前に決意を固めた。29日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万円増の2億2000万円でサイン(金額は推定)。「初心に返るじゃないですけど、ちゃんと自分を見つめ直してやれることはやっていきたい」と力を込めた。 来月4日に40歳を迎える杜の都のプリンスが力を込めた。岸は色紙に「一年ローテを守って“優勝”」としたため「後輩たちには負けない。年だからローテ守れないでしょとか、(登板を)1回飛ばそうとか考えてほしくないというのもありますし、目標としたらここ。その中で数字はついてきてくれたらいいなって感じです」。内に秘めた闘志はメラメラと燃えていた。 今季は22試合に登板し、6勝11敗、防御率2・83。打線の援護がなく勝ち星には恵まれなかったが、143回1/3を投げ3年ぶりに規定投球回にも到達し、7月にはプロ野球48人目となる通算2500投球回も達成。2度の完封勝利も挙げるなど年齢を感じさせず、ひたむきに腕を振り続けてきた成果が実を結んだ。「防御率も去年(3・07)よりもいいし、イニングも去年(120回1/3)よりも投げた。とはいえ勝ちと負けが倍くらい違うので。そこがもっと逆になるくらいのピッチングをしたいなと思います」と来季の目標を語った。 オフにはプロ1年目から継続して取り組んでいるという走り込みを中心とした自主トレに励み、キレキレの体で2月1日のキャンプインを迎えるつもりだ。「年を取ってもキャリアハイは常に目標としている」。向上心にあふれた岸が、来季もフル回転でファンに勝利を届ける。 (太田 和樹)
報知新聞社