吉高由里子、『光る君へ』撮了で茶髪にイメチェン「黒髪の反動で」 明日最終回…解放感も寂しさ吐露
道長の剃髪を見届け「改めて共に戦ってきたという感覚に」
第45回では、旅に出ることに決めたまひろが、道長から「行かないでくれ」「お前とはもう会えぬのか」と言われ、「会えたとしても、これで終わりでございます」と別れを告げるシーンが描かれた。 当時のまひろの心境について、吉高は「ずっと苦しく、ここにいる意味ってなんだろうと、自分の行動すべてがむなしくなってきた時だったと思うので、解放されたい気持ちもあったと思います。道長から自分が必要だという言葉を聞きたかったのかもしれないですが、もうそばにいるのが苦しかったんじゃないですか。役に立てることが終わったと思っていて、やり切ったという達成感もあったのだと思います」と自身の解釈を明かした。 第45回では、まひろが道長に、娘・賢子(南沙良)が道長の子であることを伝えるシーンも描かれた。 「まひろが腹をくくるのに45回まで時間がかかったんだろうなと。これを言うことによって道長が揺らいでしまって、目指している政の在り方や強い人になれないんじゃないかという気持ちもあったと思うので、言おうか言わないか迷っていた部分があったのかなと思います。でもやっと言えて、気づいているのか気づいていないのか伺う気持ちと、気持ちに終わりを告げられたという感情もあると思います」 そして、道長は賢子が自分の子だと知っていたのではないかと言い、「やっぱりかと思っているんじゃないかな」と予想。柄本は「気づいてなかった」という意識で演じていたことを知ると、「真逆じゃん!」と笑っていた。
出家を決めた道長の剃髪シーンも第45回に登場。柄本が地毛で挑んだこのシーンを、吉高も当日、自身の撮影は終わっていたがセットに残って見届けたという。 「2年間かけて髪の毛を伸ばして、全部地毛でやるという気持ちの入れようもよく知っていますし、大事にしてきたものを切り落とす瞬間を私も見ていたいと感じたので残りました」 撮影後、柄本に「頭の形きれいだね」と伝え、心境を尋ねると「言葉じゃ説明できないけど、なんていう感情なんだろうという、わからない感情がこみ上げきた」と話していたそうで、「そういう瞬間を一緒に見られてよかったというか、改めて共に戦ってきたという感覚になりました」としみじみと語っていた。 ■吉高由里子 1988年7月22日生まれ、東京都出身。2006年、『紀子の食卓』で映画デビュー。2008年に『蛇にピアス』で主演し注目を集め、2014年にはNHK連続テレビ小説『花子とアン』でヒロインを務める。近年の主な出演作は、ドラマ『最愛』(21)、『風よ あらしよ』(22)、『星降る夜に』(23)、映画『きみの瞳が問いかけている』(20)、『風よ あらしよ 劇場版』(24)など。 (C)NHK
酒井青子