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家庭用チーズが急拡大 3ヵ月連続で2ケタ増 背景に“家のレストラン化”

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食品新聞

 新型コロナは、今期の国内チーズ市場にも大きな影響を与えている。緊急事態宣言を受けた外出自粛要請により業務用(外食、ホテル、土産物等)が壊滅的な打撃を受ける一方、家庭用市場は間口・奥行とも急拡大。3月以降の巣ごもり消費が寄与し、3か月連続で2ケタ増となり、同期間の主要メーカー家庭用販売実績も概ね二ケタ増という異常事態となっている。  5月末の全国的な緊急事態宣言解除を受け、6月以降、小売のチラシ販促も復活。市場は落ち着いてきているが、今後の家庭用チーズの市場動向についてメーカーサイドでは「コロナ前に戻ることはないだろう。期待も込め、家庭用は高止まったところで推移していくのではないか」「テレワークなどが一定程度定着していることもあり、コロナ前と比較すると、家庭での滞在時間は必然的に長くなるだろう。下期も調理系チーズを中心とした需要は継続するとみている」との見通しを示す。  こうした見通しの根拠となるのは、家計調査(総務省)をはじめとする各種データなどが示すように、チーズの間口、奥行が急拡大している点。今回の新型コロナでは外食の自粛やリモート飲み会等々“家のレストラン化”により、チーズの持つ多面的な価値(おいしさ、使いやすさ、健康機能等々)に対する認知が広がり、これが消費を押し上げ、特需を生み出す原動力となった。  一方、「ものによっては前年比1・5倍とか2倍とかというレベルで特需があった。期初から安定供給に追われ、現時点でカテゴリーごとの今後の動向を見極めることは困難」(同)というように、社会全体が“ウイズコロナ”というステージに移行する中、家庭用チーズに対する需要が今後、どう動くか見通せないという課題も抱える。  “ウイズコロナ”時代の消費行動の変化が見通せない中、メーカーサイドでは「(新型コロナ騒動で)拡大した間口をいかに維持・拡大するかということに重点を置き、メニュー提案を中心としたプロモーションを強化していきたい」「チーズの多面的な価値を伝える好機」といったように、拡大した間口と奥行の維持・拡大に取り組む考え。“ウイズコロナ”時代の新たな生活様式を踏まえた消費スタイルの変化に対応し、いかに家庭内でのチーズ消費を増やしていくか。さらなる市場拡大のカギとなりそうだ。

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