「反社お手製の潜水艇がヒント!」米海兵隊“ほぼ見えない”無人輸送艇の実用化に向けテスト
“敵に知られない”という意味では同じ技術!
アメリカ海兵隊が新型の輸送用無人艇をテストしていると、2024年9月4日、アメリカ海軍調査研究所(USNI)のニュースサイト「USNIニュース」が報じました。 【あ、遠隔ならほぼ見えない!?】これが、海兵隊がテストする半潜水無人艇です(写真) この無人艇は、麻薬密売組織お手製の、操舵室以外ほぼ全ての船体が水中にある半潜水艇にヒントを得たものです。敵対国が海上封鎖をかけ、補給が遮断された場合などに、海兵隊が敵の監視を避け補給任務を遂行することを目的に作られた、遠隔操作が可能な無人半潜水艇です。 中南米の麻薬組織が、コカイン密輸のために近年使用している半潜水艇は、海軍や沿岸警備隊の哨戒艦や巡視船でも発見が難しく、密輸と似た隠密裏な輸送任務をこなすには適任の船ともいえます。 現在、海兵隊はこの無人半潜水艇が、インド・太平洋全域でどのような補給をできるか検証している段階とのことです。 すでにアメリカ本土では、2024年6月にカリフォルニア沖で試験運航を行っており、そのときは日本にいるアメリカ海兵隊のオペレーターが遠隔操作を担当しました。
乗りものニュース編集部