【MLB】レンジャーズが右腕イオバルディと再契約へ 選手オプション破棄でFAも3年7500万ドルで合意
日本時間12月11日、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レンジャーズは選手オプションを破棄してFAとなっていた右腕ネイサン・イオバルディと3年7500万ドルで再契約することで合意に至ったようだ。イオバルディは2023~24年に合計300イニング以上を投げたことにより、年俸2000万ドルのオプションを獲得。それを破棄してFAとなっていたが、引き留めを目指していたレンジャーズと新たに3年契約を結ぶことで話がまとまったようだ。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 現在34歳のイオバルディはメジャー13年目の今季、レンジャーズで29試合に先発して170回2/3を投げ、12勝8敗、防御率3.80、166奪三振を記録。2年連続4度目の2ケタ勝利をマークし、3年ぶり3度目となる規定投球回もクリアした。故障の多い投手ではあるものの、健康時には堅実なパフォーマンスを見せており、防御率は5年連続3点台。2021年と2023年にオールスター・ゲーム選出を果たし、2018年にレッドソックス、2023年にはレンジャーズでワールドシリーズ制覇を経験している。 イオバルディにはブレーブスやオリオールズなど、他球団も興味を示していたが、イオバルディ自身がテキサス州出身のため、レンジャーズから好条件のオファーがあれば、残留したいと考えていたのだろう。イオバルディの残留により、レンジャーズはイオバルディ、ジェイコブ・デグロム、ジョン・グレイ、タイラー・マーリーと先発四本柱が確立。5番手をコディ・ブラッドフォードとデーン・ダニングが争い、若手コンビのジャック・ライターとクマー・ロッカーが控えるという豪華な先発陣になった。 レンジャーズのクリス・ヤング編成本部長は「我々のオーナーシップは、勝つために必要な資源を我々に与えるという点で素晴らしい仕事をしてくれている。勝てるチームを作ることができると確信しているし、地区優勝を狙うだけでなく、ワールドシリーズ制覇も目指したい。今はいい感じでチーム編成ができている」とコメント。2年ぶりの頂点を目指し、今後も補強を続けていく。