「発表が嫌」「友達が少ない」内向的な子に避けたほうがいい“NGな”接し方 授業で発表する機会が増えているが
■友だちが少ないと心配になるけれど… 友だちがいると学校生活が楽しくなりますが、友だちづくりはなかなか難しいものです。友だち関係は、どのように見守ってあげるといいでしょうか。まずはNGな接し方から見ていきます。 × 「消極的なところを直そうよ」 友だちが少ないのは子どもの消極性のせいだと感じて、直してほしいと言ってしまいがちです。でも、欠点を指摘されたからといって、すぐに直せるわけではありません。 消極性を指摘されると、「やっぱり自分はよくないんだ」「変えたいけど変えられない自分はダメだ」と自信をなくしてしまいます。
子ども自身が自分を変えたいという気持ちになって、努力する日は必ずやってきます。中学生以降の新学期などに決意することが多いですから、それまでは、おおらかな気持ちで見守ってあげてください。 × 「自分勝手だから、仲良くしてもらえないんだよ」 順番を守って遊べない、負けを認められない、気持ちのコントロールが難しいなど、自分の子どもの言動に課題があると、それが対人関係に影響しているのではないかと心配になるでしょう。
そんなときは、「あなたが悪いところを直さないとダメだよ」と言いたくなる気持ちもとてもわかります。 しかし、これは子どもの性格の問題ではなく、成長がまだ追いついていないことが原因になっている可能性が高いのです。 小学校低学年までは、子どもたちはお互いに自分勝手なふるまいをするものです。小学校3、4年生になると「自分が人にどう思われるか」がわかるようになるので、自分の気持ちをコントロールして相手に嫌われないふるまいをするようになります。
子どもがこの段階に達していないときに注意したり叱ったりしても、自分の言動を変えることはまだ難しいでしょう。子どもの自尊心を傷つけてしまうことがあるので伝え方に注意が必要です。 本人が自然にできるようになるまでは、子どもを叱らずに、相手の子の気持ちを説明しながら困った事実を共有して、理解をうながしてみてください。何よりも子どもの成長を待ってあげることが大切です。 ■友だち関係に介入するより大事なこと