大阪市・松井市長が定例会見7月30日(全文3完)学校での集団接種は行わない
病床使用率50%が大阪の命を守れるラインか
だからわれわれはそうならないように、第4波の経験から、吉村さんもそうだし、僕は中等症のベッドを増やし続けてきているわけです。だから、これは誰しも行政の、行政を運営する側は一番は住民の皆さんの命と財産を守ることですから、それに支障が出るような状況のときは、やっぱりさまざまなオリンピックを含めたイベントの見直しというのは出てくると思います。 関西テレビ放送:その松井さんがおっしゃる見直しというのは、撤退も含めてというようなお考えでいらっしゃいますか。 松井:だから命を守れない状況であればね。でも今、東京都もそこまでの状況になっていないというのが、都の職員がそう言ってるじゃない。だからそれを、橋下さんが言うのはそれを最初から決めとけばいいということだと思います。 関西テレビ放送:今回は東京五輪ですけれども、大阪の場合の数字で言えば、それは重症病床、もしくは軽症・中等症の使用率50%というのが大阪の命を守れるラインというところになるんですか。 松井:だからそのときはさらに厳しいお願いをせないかんようになるんだろうなとは思います。 関西テレビ放送:松井さんから見ても、今はその東京の状態というのは大阪の、今、申し上げたようなラインよりは大丈夫だと思ってらっしゃるのですか。 松井:いや、それは僕が言うんじゃなくて、それは小池さんに聞かなあかんよ。東京都のベッド運用状況ってそんなん僕がそこまで分かってないんだから。ただ、報道でよると東京都の職員は、今は病床が逼迫している状況にはないと言ってるという報道の記事がありましたよということです。だから逼迫してないんでしょう。小池さんに聞いてよ、逼迫しているかどうか。 時事通信:ほかいらっしゃいますか。お願いします。
最初に基準を設けることについてどう考えるか
大阪日日新聞:大阪日日新聞の木下です。今の関連ですけど、ちょっとまだ私も全部の記事に目を通してないんで分からないですけど、東京都の職員の方の言い方っていうのは、今、ばたばた、たくさんの方が倒れて死んでしまうような状況じゃないという言い方やったかと記憶していますけども。 松井:だから、命に関わるところまでいってないってことでしょう。 大阪日日新聞:ですから、橋下さんもおっしゃってたし、私も以前お聞きしたことがあるかと思うんですけれども、基準を設けて、これ以上は無理だという基準を設けておかないとなかなか判断っていうのが遅くなっちゃうといいますか、最善のタイミングでできなくなる可能性があるんじゃないかと思うんですけど。最初に基準を設けておくっていうことに関してはいかがですか。 松井:だからそれは、今回こういうウイルス、ウイルスの毒性と、だから症状、これをしっかりとやっぱり専門家の皆さんに、なんて言うかな、専門家の皆さんにいろいろと検証してもらって、僕は一定の線を決めるべきだと思います。今回のウイルスで、もしかかってしまえば、ほぼ致死率6割や7割やというウイルスなら、これは絶対できませんよ。オリンピックを。で、ワクチンが普及してなかったとしたら、スタートしてなかったらたぶんできなかったと思います。 だからそこはトータルのさまざまの状況の、トータルパッケージの中で判断するということで今はオリンピックを開催してるわけだから。そんな中で今、感染者は増えていってるけども、都民の命に関わる状態ではないというのが都庁の判断なんだから。それはそれで、その判断を尊重するというのでいいんじゃないかなと思います。