50代「自分が正しいと思っている人」相手を攻撃するタイプって?
「自分は絶対に正しい」と主張する困った人たちの精神構造を分析すると、3タイプに分けられる。「利得型」「自己愛型」「否認型」それぞれの特徴を見極めて、対策を練る第一歩に! 【写真】自分が正しいと思っている人との付き合い方
弱みがあるからこそ他人を攻撃する「否認型」
「自分の弱みや非を隠すために、相手を攻撃するのが『否認型』。そもそも人は、弱みを突かれるとつい感情的になって相手を攻撃しがちですが、否認型はその前に行動に出ます。先に相手を非難することで、自分は悪くない、正しいと見せようとするのです。『悪いのは自分ではなく、相手だ』と強調することで、自分が抱えている問題を否定したいという防衛反応が働いているともいえます」(片田さん)。一例がモンスターペアレント。なんでも学校のせいにするのは、自分のしつけや家庭教育の不備を突かれたくないという心理が無意識に働いているからこそ。「このタイプは、自分の非がばれたあとのことは考えない人が多い傾向にあります。その場での快感を優先し、先のことは考えないという心理構造、快感原則にのっとって行動しているからです。非が明らかになっても、『そんなことはない』と断固否定するのも、このタイプの特徴です」。
教えてくださった先生
精神科医 片田珠美さん 大阪大学医学部卒業、京都大学大学院人間・環境学博士課程修了。ベストセラーになった『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)や『「自分が正義」の人に振り回されない方法』(大和書房)など著書多数。
取材・原文/村上早苗 イラスト/ホセ・フランキー ※エクラ2021年3月号掲載