大阪市平野区内をだんじりが駆け抜けることで知られる「杭全（くまた）神社 平野郷夏まつり」。そのだんじりを集結させ地元商店街を盛り上げる同まつりのプレイベントが22日、同区本町のサンアレイ平野本町通商店街で行われ、勢いのいいだんじり囃子が街中に響き渡った。

[写真]だんじり囃子が商店街や街中に響き渡った＝22日午後8時ごろ、大阪市平野区で

　300年以上続く同まつりは、商売繁盛などを祈願し、だんじりが駆けめぐる毎年恒例の行事で、今年は7月11～14日に行われる。また、JR大和路線・地下鉄谷町線平野両駅の近くで行われるため、奈良県など遠方から多くの人が見に来ることでも知られている。このイベントは、だんじりが通る場所でもある同商店街を盛り上げようと、同まつりの実行委員会が企画して、今年初めて行われたという。 　だんじり9基が同商店街に集結し、順番に勢いのいい太鼓の音が響き渡る。同時に法被に身をまとった地元の子どもたちは踊り出し、同区に住む男性（40）は「こうして地元の伝統あるだんじりで、何世代にわたってこうして喜んで。地元に古くから愛されている商店街を盛り上げるのはええことやね」などと話していた。 　28日には、だんじりの試験曳きが行われる予定（雨天時は翌日に順延）。