【RAV4サイズ!】キャデラックの新型SUV「XT4」日本発売 価格/サイズ/内装/スペックを解説
はじめに キャデラックXT4とは
text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)photo:Kazuhide Ueno(上野和秀) 1月16日。ゼネラルモーターズ(以下、GM)日本法人は、キャデラック初のコンパクトSUV「キャデラックXT4」の販売を開始した。 【写真】実車写真で比べる、XT4、XT5、XT6【キャデラックのSUV】 (141枚) アメリカを代表するプレミアム・ブランドのキャデラックは、当然のように20世紀末までは大型セダンやクーペしか生産していなかった。 それがポスト・セダンのSUVブームが高級車にも波及してきたことから、1999年に初のフルサイズ・ラグジュアリーSUV「エスカレード」を発売。初代こそ振るわなかったが2002年に発表された2代目からは人気を集め、現行型は2020年に発表された5代目となる。 2003年にはミドルクラスのクロスオーバーSUV「SRX」を発表。2017年に発表された3代目にあたるモデルからは、キャデラックのネーミング体系の変更により「XT5」となったが、現在も世界的なベストセラーとなっている。 2018年には、ここで紹介するコンパクトSUVの「XT4」を北米で発表。そして2019年にはエスカレードとXT5の中間に位置する6人乗りクロスオーバーSUV「XT6」を公開し、SUVラインナップが完成した。 日本市場にはXT4よりもXT6が先に導入され、2020年初頭から販売されている。 そして今回、待望のXT4も日本導入が開始されることで、日本市場でもキャデラックのSUVラインナップが勢揃いすることになった。 では、キャデラック初のコンパクトSUV、「XT4」の概要を紹介していこう。
キャデラックXT4 外観
キャデラックXT4のボディサイズは、全長4605×全幅1875×全高1625mm、ホイールベースは2775mm。「コンパクト」とキャデラックは謳っているが、それはアメリカ市場での話。日本市場では、ミドルクラスにあたるだろう。 それでも、トヨタRAV4が全長4600×全幅1855×全高1685mm、ホイールベースが2690mmだから、ほぼ同じくらいのサイズだ。都会の街中でも、持てあますようなサイズではない。 そのデザインは、社内の若手デザイナーが指揮を執った意匠を凝らしたスタイリングでありながら、最新のキャデラックに共通するDNAを感じさせる。 力強い存在感と安定感によって顧客を引き付けるパワーに満ちている。 空力特性に優れたシャープで彫刻的なボディラインと光の反射が美しいデザインなど、どのアングルからも大胆でスポーティ。 前後のライトには最先端のLEDテクノロジーを採用し、フロントにはロー/ハイビーム、デイタイムランニングライト用のLED式ライトブレードを装備。キャデラック独特のL字型ライトが、XT4のワイドなボディと存在感あふれるルックスを強調している。