エリザベス女王のお気に入りは?三世代ロイヤルたち愛用の「名品ウォッチ」を拝見
いつも腕にハンドバッグをさげ、手首には美しいゴールドの腕時計をつけているエリザベス女王。ウォッチ愛好家としても有名な女王は、1953年の戴冠式の日も腕時計をつけることにこだわっていた。しかし、時間を確認していると悟られてはならないと知った女王は、宝石が散りばめられ、文字盤が密かに隠されたジャガー・ルクルトのブレスレットタイプのウォッチを選んだそう――。 【写真】息をのむほど美しい、麗しきロイヤルジュエリーの歴史 女王の腕時計選びのセンスはロイヤルファミリーの間でも一目置かれており、その戦略的なチョイスは、時にさりげなく、そして時に饒舌に心の内を物語っている。そんな女王をはじめとする、英国ロイヤルファミリーたちのお気に入りのウォッチをご紹介。
エリザベス女王/ジャガー・ルクルト「101」
エリザベス女王は、1953年の戴冠式で着用したジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)の「キャリバー101(Caliber 101)」のように、個性的で女性らしい時計がお好み。洗練されたスタイルはもちろんのこと、ダイヤモンドを施したエレガントなブレスレットウォッチの中に世界最小のムーブメントが搭載されているなど、技術的な卓越性も特筆すべきところ。 しかし、女王のコレクションの中で最も目を引く腕時計は、真珠のブレスレットとダイヤモンドで装飾されたベゼルでできた、パテック フィリップ(Patek Philippe)の極めてフェミニンな時計かもしれない。 また、実用性を重視する女王は、同じくパテック フィリップの「ゴールデン・エリプス(Golden Ellipse)」や、ジャガー・ルクルトの「レベルソ」、オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)の「ジュール オーデマ(Jules Audemars)」など、世界有数のクラシックな腕時計も所持している。 また女王は、自身のコレクションを受け継いでいくことでも有名。 1947年にスイス連邦参事会から結婚式のギフトとして贈られた、ゴールドとダイヤモンドでできたヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)の腕時計は、ダイアナ元妃がチャールズ皇太子と結婚した時に受け継いだそう。