「あなたの胸は10年後にはヘソまで垂れますよ」ヤバい男にLINEで傷つけられた「婚活女子」。婚活パーティーの闇とは
「毎回『カップル成立』は、していたんです。カップル成立どころか、毎回複数の人からアプローチされていましたし、イベント後にも熱烈に口説かれたりして、『私、すぐに結婚できそう』って自信を持っていたんです」 39歳という、世間的には若さを売りにはできないお年頃とはいえ、紗江さんは大変若々しく魅力的な女性である。特に、男性の目が見逃さない「身体的特徴」も目立つのだ。 「男がいかに『胸の大きい女』弱いか、婚活パーティーで再認識しましたね」 紗江さんは昔から「巨乳」であることがコンプレックスだったという。高校生の頃は通学の電車内であまりに頻繁に痴漢に遭うので、小胸に見せるために「胸つぶし」用のインナーをつけていたそうだ。 「昔はコンプレックスだった部分が婚活ではもの凄く役立つんですよね~。不思議なもんですよ。だけど、胸とか『身体的特徴』優先で寄ってくる男なんて、所詮、大したことないんですよ」 もちろん、婚活パーティーでの男たちは「あなたの胸に惹かれた」とは当然言わない、と紗江さん。「実際にそう言われたらキモいけれど、むしろそのくらい正直な方が信用できる。ま、そんな人はいないですけれどね」 同居する女友達にしか告白していない話がある。実はこれまでの婚活パーティーで「カップル成立」した何人かの男性のうち、2人と刹那的な肉体関係を持ってしまった、と紗江さんは後悔の弁を述べる。 「最初の人とは2回目のデートで関係を持ってしまいました…。自覚はなかったけど、『繋ぎとめておきたい』という焦りがあったのかもしれません」 お相手はコンサルタント会社に勤務する会計士。2歳年上で、ジム通いが趣味というだけあり、厚い胸板がセクシーな男性だった。男女がグループでパエリアを作るイベントに参加した際、話しやすさと見た目と条件を気に入り、ラッキーなことに相手からもアプローチを受けた。 「今思えば、結婚というにんじんを鼻先にぶらさげられているような感覚でした」 紗江さんは、男性の「したいしたい」アピールに気おされ、たった2回目のデートで簡単に陥落。しかも、その男性は3回目のデートでは遊びに行く計画も立てず、会うなり体の関係を求めてきた。 「もうこれはアウトだと思いました。完全に『ヤリモク』だなと」 それでも結婚相手としての条件は揃っているため、断ることができず応じてしまった紗江さん。帰り道では涙がこぼれたという。「いい年して、『ヤリモク男』にいいようにされるなんて、あまりにも情けなくて…」 図に乗った「ヤリモク男」は、結婚の「け」の字も話題には出さず、3回目のベッドの数日後に4回目を要求してきた。 「流石に、次の誘いはLINEで断りました。明らかに『アレ』が目的ですよね、と…」 紗江さんから図星を指された男性が、LINEの返信で寄越した「卑劣にして強烈」な一言に驚く…。そして懲りずに失敗を重ねた紗江さんが、同居する女友達から教わった「夜の必勝法とは?」 後編にて詳報する。 取材・文/中小林亜樹 写真/getty images