ロシア、イスラエルは欠席 ノーベル平和賞授賞式
あなたは被爆者の叫びを聞いたか――。日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)が10日、ノルウェー・ノーベル委員会からノーベル平和賞を授与された。代表委員の田中熙巳(てるみ)さん(92)が自らの体験を交え、被爆の実相と未来への期待を語ったが、欠席した核保有国もあった。 【写真】ノーベル平和賞授賞式で田中熙巳さんの授賞スピーチを聞く日本被団協の代表団ら=2024年12月10日午後1時47分、オスロ、上田潤撮影 授賞式はノルウェーの王室メンバーのほか、同国の国会議員、各国の駐ノルウェー大使館の代表らが出席する。 田中さんは演説で、「核の威嚇」を続けるロシアと、「核兵器使用も選択肢」と閣僚が語ったイスラエルに言及。核兵器を使わない、使わせないという「核のタブー」が「壊されようとしている」と懸念を語った。 だが、各大使館に招待状を出したノーベル委員会によると、両国は授賞式に参加しなかった。また、核弾頭を増やしている中国、核開発が懸念されるイランもそれぞれ欠席したという。
朝日新聞社