昼食に「自作のおにぎり」を持参! 同僚に「最近はお米も高いし、コンビニのほうが安いんじゃない?」と言われましたが、実際どちらが安上がりなのでしょうか?
最近はお米の価格が高騰しており、数多くの銘柄で5キログラム3000円以上と去年までの水準を大きく上回っています。 節約のために昼食として自分で作ったおにぎりを持参している人も多いかもしれませんが、お米の値上がりを加味しても、市販より手作りのほうが安いのでしょうか? 本記事では「塩にぎり」「鮭(さけ)にぎり」を例に、自作した場合の費用と市販品の価格を比較してみました。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
コンビニで市販されているおにぎりはいくら?
スーパーマーケットの総菜コーナーのおにぎりはコンビニより安いこともありますが、出勤時間帯にお店が開いていないことがあります。市販品のおにぎりは、「コンビニ」のものを購入すると仮定します。 2024年11月20日の時点で、セブン-イレブンの「塩むすび」は税込約117円、「味付海苔 炭火焼熟成紅しゃけ」の値段は税込189円です。
おにぎりを手作りすると節約になる? ならない?
では、コンビニでおにぎりを購入せず、自分で作るとどうでしょうか。今回はネットスーパーの「楽天マート」で販売されている「令和6年度産無洗米秋田あきたこまち5kg」を購入したものと仮定します。 同商品の価格は2024年11月20日時点で、税込4050円です。 一般的におにぎり1つに使うご飯(炊飯済み)の量は約100グラムとされています。100グラムのご飯を作るには、およそ45グラムの米を炊く必要があります。よって、5キログラムのお米があれば111個のおにぎりが作れる計算です。つまり1個あたりの値段は「4050円÷111=36円」と計算できます。 塩むすびの場合はそこに塩をつけることになります。楽天マートでは「伯方の塩」が500グラムで税込236円なので、ひとつまみの塩を使ってもコストは1円以下と考えられます。1円と仮定しても約37円で塩むすびが完成します。 では、鮭にぎりを自作する場合はどうでしょうか? 同じく楽天マートでは、冷凍銀鮭の切り身が約180グラム入って税込538円で販売されています。 おにぎりの具の量は「約10グラム」が一般的とされるため、1つの鮭おにぎりに使う鮭ほぐしは「538円÷18=29.9」で、約30円と計算できます。 おにぎりを巻くための焼きのりは、同じく楽天マートの「焼のり 磯の舞」が全型6枚で税込214円です。1個のおにぎりを作るのに1枚の半分ののりを使うとして、かかるコストは「214÷6÷2=18円」です。 鮭おにぎり1個を作るコストは「米・塩37円+鮭30円+のり18円=85 円」と計算できます。鮭の原価が高めな分だけ塩にぎりよりもコストがかかるものの、それでもコンビニよりも大幅に安くなることが分かりました。 結論を述べると、今回の試算では、昨今のお米の値上がりを加味しても、おにぎりを自作したほうが市販のおにぎりを購入するよりも1個あたり約100円安上がりであるという結果になりました。 仮に鮭にぎりを2個自作すると仮定すると1日あたり約200円、月に20日出勤すると約4000円節約できる計算です。
まとめ
昨今のお米の高騰が家計を圧迫していると感じる家庭は多いかもしれませんが、それでも自作するほうが市販の商品を購入するよりも安くなることが多いです。今回の試算では月に4000円近く節約になるため、朝におにぎりを作る手間をかけても自作する価値はあるといえるのではないでしょうか。 出典 セブン-イレブン おにぎり 楽天マート 《令和6年産》無洗米 秋田県産 あきたこまち 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部