富山県立山町日中上野で国際大生が納屋再生案、「1棟貸切ホテル」計画 前田薬品工業、インターンシップの一環
大学生が古民家の納屋の再生に挑戦するプロジェクトが、富山県立山町日中上野地区で行われている。同地区での関係人口創出や移住定住による“村づくり”に取り組む前田薬品工業(富山市、前田大介社長)のインターンシップの一環。15日は学生と同社関係者が宿泊施設を目指す事業の具現化に向け、打ち合わせを行った。 前田薬品工業は日中上野地区で、美容と健康の体験型施設「ヘルジアンウッド」や、古民家を改装した複合施設「土肥邸母屋」を運営する。土肥邸母屋の隣にある民家の納屋を活用するプロジェクトに関して学生のアイデアを取り入れ、年内の着工を目指している。 インターンシップは、同社の新たな事業展開を担う2026年度の新卒採用に向けて初めて企画。学生が実際に新規事業を手がける。富山国際大現代社会学部2年の山田星空さん(19)が8月から事業計画を練ってきた。 この日は山田さんが、同社が複合施設化を進めている旧日中上野小学校を訪れ、前田社長や建築担当者らに、「体験型1棟貸切ホテル」の計画を紹介した。リラックスとストレスフリーというコンセプトや、大窓と天窓を設ける計画案を説明し、実際の納屋を見学しながら事業化のポイントについて助言を受けた。
11月には金融機関に融資の依頼を行う予定。山田さんは「コンセプトを絞ることが思ったより難しい。熱意を持ってこだわり抜きたい」と語った。