【シンガポール】JCOM、現地社と海外旅行用eSIMで提携
ケーブルテレビ大手JCOM(東京都千代田区)は11日、シンガポールでeSIM(スマートフォンなど携帯端末に内蔵された本体一体型のSIM)関連のサービスを手がけるエアラロ(Airalo)と提携し、JCOMの利用者向けに海外データローミング用eSIMの提供を開始すると発表した。 エアラロは2019年設立。世界200カ国・地域以上でeSIMを手ごろな価格で購入できるマーケットプレイスを展開しており、利用者は1,000万人を超える。 今回の提携により、今月16日からJCOMサービスの利用者が公式サイトを通じて「海外旅行用eSIM(by Airalo)」を10%割引の特別料金で購入、利用できるようにする。 利用者は海外へ出発する前にeSIMを購入・設定することが可能。現地ではAPN設置(新たなSIMを挿入した際、インターネットに接続するために必要な端末の初期設定)を行うだけで、最短3分で利用を開始できる。海外滞在中は24時間対応のエアラロのカスタマーサポートサービスを受けることも可能だ。 JCOMによると、仮想移動体通信事業者(MVNO)がエアラロと提携してサービスを提供するのは初めて。 JCOMの山部裕司モバイル事業部長は声明で「海外でのデータ通信利用を希望する利用者の声に応えるため、エアラロと業務提携した。手続きはオンラインで簡単に完了し、低価格で利用できる。Wi―Fi(ワイファイ)ルーターを返却する手間からも解放される」と説明した。