豊昇龍が大関初V王手、7連勝で1敗キープ 昇進後最多勝利をさらに更新
<大相撲九州場所>◇14日目◇23日◇福岡国際センター 大関豊昇龍(25=立浪)が7連勝で13勝1敗とし、大関として初優勝へ、あと1勝と迫った。 結びの一番で、勝ち越しに後がない関脇霧島を破った。前日13日目に挙げた12勝目がすでに、大関昇進後としては8場所目で最多だったが、さらに更新した。千秋楽の割は、取組終了直後の時点では発表されていないが、優勝を争う大関琴桜戦が組まれるのは確実。当時関脇、場所後に大関に昇進した昨年7月の名古屋場所以来、2度目の優勝が、いよいよ目前に迫った。 前日は新大関大の里に、土俵際逆転のとったりで、大きな1勝を手にした。取組後は「自分でも覚えていない」と振り返り、執念、本能でつかんだ白星だった。さらに「とにかく何より、勝ててよかった」と、難敵を破って本音が漏れた。 大関として初優勝を果たせば、来年1月の初場所は「綱とり」となる。偉大な伯父、朝青龍と並ぶ横綱昇進は豊昇龍にとっても悲願。千秋楽の大一番を制し、飛躍の2025年へとつなげるつもりだ。