「LOVEであります」青葉被告が裁判で口にした『闇の人物ナンバーツー』と好意的感情抱いた女性監督【ドキュメント京アニ裁判⑥被告人質問】
被告人質問の2日目、30歳ごろからの青葉被告の生活実態を弁護人が聞いていく。仕事を何度も辞めるなど不安定な生活が続く中で、京都アニメーションの作品をきっかけに「小説で身を興そう」という考えに向かったという。そして青葉被告は、インターネット掲示板に書き込む中で、ある女性監督への恋愛感情、さらに「闇の人物」の存在について語った。『事実か妄想か』そういった説明はなされないまま、具体的なエピソードが次々と明かされる。 【画像を見る】法廷でマイクに向かってよどみなくしゃべる青葉被告
《昼夜逆転の生活の中で、京アニに出会う》
30歳、郵便局を3か月で辞めて生活保護を受給。昼夜逆転の生活の中で、京アニの作品を見て小説を書き始めたという。 弁護人「なんという京アニの作品?」 青葉被告「ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱)」 弁護人「そのときの目標って?」 青葉被告「実力さえあれば、何かにつくしかない、全力を出せばと、それで書き始めた」 自身の小説を送ろうとしたのが、従来からあるコンテストではなく、当時立ち上げたばかりの「京アニ大賞」だった。なぜ京アニだったのか。「下りのエスカレーターでなく、『上りのエスカレーターに乗りたい』と思ったからだという。 弁護人「京アニは上りだったのか?」 青葉被告「立ち上げたばかりで前例がないので、ある程度意見を出せるはず。自分で前例や「足あと」をつくっていけると考えた」「おそらくここでなら最高のアニメがつくれる。最高の物語が作れる」
《ある女性監督との“やりとり”》
その後、作品を応募する前に、京アニの噂を知りたいと、ネット掲示板「2ちゃんねる」を見るようになった青葉被告、そこに、京アニのある女性監督が投稿しているのではないかと、思うようになったという。そして好意的な感情を抱いたというのだ。 弁護人「好意的な感情とは具体的にどんな?」 青葉被告「はっきり言って恋愛感情です」 弁護人「LIKEかLOVEかでいうと?」 青葉被告「LOVEであります」 その後、自身の小説を送りたい、などネット上で好意的に「やりとりをした」という青葉被告だったが、途中からケンカが増えて「自分の過去の犯罪を知って『レイプ魔』と言われた」などとネガティブな感情に変わったという。 青葉被告は「京アニが探偵を雇って過去の犯罪歴を調べた」と思ったそうで、「犯罪歴を知っているってなると、小説を京アニに送れないし、小説も書けない」「作家で食べていけないので、犯罪した人ばかりしかいない刑務所に行ったほうがいいと思って犯罪をしようと思った」と、コンビニ強盗をしたというのだ。