笑福亭仁智、ともに研さんの日々を過ごした桂雀々さんしのぶ「なにより上方落語を愛した男」
落語家笑福亭仁智(72)が23日、所属事務所を通じ、糖尿病からの肝不全のため、64歳で亡くなった落語家桂雀々(かつら・じゃくじゃく、本名松本貢一=まつもと・こういち)さんをしのんだ。 上方落語協会会長を務める仁智は「突然のことでいまだに信じられません」と驚きを隠せず。雀々さんの人柄について「人懐っこい性格で枝雀師匠に心酔し、義兄弟のざこば師匠を慕い、なにより上方落語を愛した男でした」と振り返った。 雀々さんの呼びかけで、05年に一門、事務所の垣根を越えた「RG研進会」を6人で結成し、「数年貴重な研さんの会を経験させてもらいました」。 雀々さんが11年に拠点を東京に移したことから、「活躍の場は東京になりましたが、近いうちにまた6人で集まろうと話していたところでした。格闘技のごとく汗まみれの雀々落語。まだまだこれからという時に、ただただ残念です」と、苦楽を共にした“仲間”の早すぎる死を惜しんだ。