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「恋愛は世界を広げる入り口になる」アニメ映画『思い、思われ、ふり、ふられ』原作者・咲坂伊緒&黒柳トシマサ監督対談

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ザテレビジョン

累計部数500万部を超える大人気コミックス「思い、思われ、ふり、ふられ」を原作に、史上まれにみる“連動W映画化プロジェクト”が進行中だ。公開中の実写版に続き、9月18日(金)にはアニメーション版が公開される。 【写真を見る】桜散る中、4人の高校生たちの笑顔が印象的なアニメ版「思い、思われ、ふり、ふられ」ポスター 公開を記念して、アニメ版に欠かせない2人、作品の生みの親である原作者・咲坂伊緒氏と、アニメーション版の監督を務める黒柳トシマサ氏に、作品に込めた思いを語ってもらった。 ■ 咲坂氏「ひとりお祭り状態でした」 まったくタイプの違う4人の高校一年生の恋模様を描いた「思い、思われ、ふり、ふられ」(以下、『ふりふら』)。 同じマンションに住み、同じ高校に通う朱里(CV:潘めぐみ)とその義理の弟・理央(CV:島崎信長※「崎」は正しくは「立さき」)、由奈(CV:鈴木毬花)とその幼なじみ・和臣(CV:斉藤壮馬)の思いが複雑に絡み合い、相手を思うからこそのすれ違いが生まれていく――。 原作の咲坂氏は、「ストロボ・エッジ」「アオハライド」、そして今作からなる“咲坂伊緒 青春三部作”(いずれも集英社マーガレットコミックス刊)の作者。そして監督の黒柳氏は、テレビアニメ「舟を編む」(2016年)で第21回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞を受賞したアニメーション作家だ。 ――劇場版アニメ化のお話を聞いて、どんな感想を持たれましたか? 咲坂「お話をいただいたとき、ちょうど実写映画とアニメーション映画が同時に決まったんです。そんな経験は初めてでしたので、ひとりお祭り状態でした。連載まんがを1本の作品として劇場で見られるのは本当に贅沢なことだと思いますし、感謝の気持ちでいっぱいです」 ――黒柳監督は、今作の制作について相談を受けてどのように思われましたか? 黒柳「私自身がアニメーション映画を演出するのが初めてのことなので、やりがいを感じました。テレビアニメと違って、映画は劇場で見るものですから、観客のなかで体感的な変化があると思うんです。物語として『面白いものを見た』に留まらない、映画ならではの劇場体験を演出できればと思いました」 ■ 黒柳監督「『ふりふら』が新しいアニメの切り口になれば」 ――4人の高校生たちのみずみずしい青春を描いた『ふりふら』。そのアニメーション映画化にあたって、黒柳監督が大切にされたことは何ですか? 黒柳「一生懸命さを馬鹿にしないことです。『ふりふら』は、まだ完成されていない成長過程にいる高校生が主人公ですから、常に正しい選択をするわけではなくて、ときどき間違えたり、ああすれば良かったと後悔することもあります。でも、その道を自分で考えて選んだってことは肯定できるようにしたい。たとえば、由奈が理央を好きになって振られて、また好きになるいきさつは見ていてもどかしく感じるけど、そのときの精いっぱいを自分の言葉でかたちにする、彼女の輝く瞬間は大切にしたいと思いました」 ――監督が今回の制作で感じた気づきや、作品を通しての発見があれば教えてください。 黒柳「『ふりふら』の制作を通じて、恋愛は世界を広げる入り口になると思ったんです。最近、アニメが内向的になっていると感じています。問題が起きたときに自分の心のなかだけで答えを見つける作品が増えている。ですが、少女まんがは“答え”が自分のなかにないと思うんです。相手がいるから、自分がいる。好きな人と出会うことで、自分の世界が広がっていく。“答え”は自分の外にあります」 ――内面を掘り下げていくというより、関わりのなかで自分と世界を見つけていく、ということですね。 黒柳「間違えないようにしなきゃと身を固めるのではなくて、人と深く関わることで、自分にはない世界の捉え方や考え方を発見していくことが、いまの僕たちにとっても大切なことなのではないでしょうか。そんなアニメの新しい切り口に『ふりふら』がなれればいいなと思っています」 ――最後に、この映画を見る人に向けたメッセージをお願いします。 咲坂「実写とアニメ、それぞれにしかできない表現があるんだな、ということを今回の制作に関わらせていただくなかで知ることができました。私も、まんがだからこそ活きる表現を突き詰めていきたいと思いました。アニメでは泣く泣くカットしたシーンもありますから、アニメとまんがを見比べてもらうのも楽しいかなと思います。ぜひ両方ともよろしくお願いします」 黒柳「『ふりふら』に対する愛をいっぱい込めました。ぜひ見に来てください!」 (ザテレビジョン)

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