デートDV被害女性の訴え 高校時代の同級生から教室などで性暴力 学校・警察に被害相談しても「助けてもらえなかった」 交際相手の暴力「相談せず」が4割…なぜ?【news23】
美咲さん(仮名) 「寝付けなかったり、夜中に何度も目が覚めて悪夢を見たり。人生の中のこの2年が塗りつぶされているような感じ」 ■交際相手の暴力「相談せず」が4割 藤森祥平キャスター: 2023年の内閣府の調査では、女性で22.7%、男性は12.0%が交際相手から暴力被害を受けているそうです。このうち、どこにも相談していない割合は、女性が37.4%、男性が43.2%となっています。男性、女性と数字に違いはあれど苦しんでいる方がいるということですね。 小川彩佳キャスター: 内閣府調査では「相談するほどのことではない」「自分にも悪いところがある」「自分さえ我慢すればいい」などと考えて、誰にも相談していない人がいることもわかっています。泣き寝入りしてしまうことも多いということです。 教育経済学者 中室牧子さん: 小学生や中学生も被害者の中に含まれていて、学校で対応している事案が非常に増えているのですが、学校に子どもの性被害の対応を経験したことがある教員が少なく、被害児童に対する支援が十分でないという批判はあります。 藤森キャスター: こうしたDV被害に詳しい専門家、「エンパワメントかながわ」の阿部真紀理事長によると、「性的同意っていうのは『セックスしていい?』って聞いて『いいよ』と言って初めてできる。1回だけではなく毎回とらなくてはならない。中学・高校の段階から予防教育が必要になってくる」とのことです。 小川キャスター: さらに「DV防止法」がありますが、対象は配偶者や同居する交際相手であり、美咲さんの事案のような「デートDV」は対象外です。美咲さん側は学校などに更なる対応を求めていて、来週会見を開くということです。 ========== <プロフィール> 中室牧子さん 教育経済学者 著書「学力の経済学」など 教育をデータに基づいて分析
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