デートDV被害女性の訴え 高校時代の同級生から教室などで性暴力 学校・警察に被害相談しても「助けてもらえなかった」 交際相手の暴力「相談せず」が4割…なぜ?【news23】
その後、相手方の両親を交え話し合いが行われ、交際関係は解消しましたが美咲さんの苦しみはこれで終わりではありませんでした。 美咲さんの母親 「とにかく謝ってほしいということと、二度と近づかないという約束をしてほしいという話をしたが、向こうの親としては親が口を挟むのはやり過ぎではないか、妊娠でもしたのかと」 ■「どこにも助けてもらえない」学校・警察に相談も… 相手側は交際していたのだから「同意があった」と主張。警察にも相談しましたが「証拠がない」「明確に拒否していないなら同意だ」として被害届は受理されませんでした。 一方、両親によると高校側は、男子生徒を自宅謹慎にしましたが… 美咲さんの母親 「同級生にも(情報を)拡散されていて、レイプされている現場に(同級生)2人が乗り込んできて。在学中もその辺は訴えたんですけど、結局、同級生には聞き取りはされていませんし」 両親は、教室で被害に遭っている事や友人に情報が拡散されている事から「いじめ重大事態」として詳細な調査を求めましたが、返ってきたのは「警察が対応すべき」との回答でした。 高校の回答 「警察こそが主体的に対応していただくことが適切な事案である。本件は教育的行為と関連のない生徒間の男女問題であり、学校主体の第三者委員会になじむものではない」 美咲さん(仮名) 「どこにも助けてもらえなくて、不信感だったり、裏切られたというショックがあって…」 ■届かない被害の訴え「2年が塗りつぶされた」 泣き寝入りはしたくないと卒業から9か月がたった去年12月、美咲さんは会見を開き被害を訴える事にしました。 高校側は今年になって第三者委員会を設置しましたが、「情報拡散にかかわった同級生ら」が調査対象になっておらず、両親は真相が明らかにならないのではと不安を抱いています。 一連の対応について高校側は「第三者委員会の調査が進んでいるのでお答えできない」と回答しています。 被害を訴えてから丸2年。美咲さんは今もPTSDに苦しんでいます。