ジャニエールが圧巻のステージ2連勝!総合リードを広げる|マイナビ ツール・ド・九州2024
波野の周回でサムディオが躍動
レース中盤、波野の周回コースに入ると、コラテック・ヴィーニファンティーニが積極的に動きを見せる。カルロス・サムディオ(コラテック・ヴィーニファンティーニ、パナマ)のアタックをきっかけに、小石祐馬(JCLチームUKYO)、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム、フランス)、ホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ、スペイン)、ニコル・パレハ(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング、フィリピン)が反応し、5名の逃げ集団が新たに形成された。 サムディオは、3回設定された波野のKOMポイントをすべて1位通過。合計15ポイントを獲得し、このステージ終了時点で、山岳賞リーダーの座を確実なものとした。
集団スプリントを制したのは、またしてもジャニエール!
残り21km地点の2回目のスプリントポイント、色見は、小石が1位通過。ボーナスタイム3秒を獲得し、総合順位を大きく上げることに成功する。 しかし、残り20kmを切ると、トタルエナジーが本格的に追撃を開始。最大50秒程度あったタイム差を、圧倒的なチーム力で縮めていく。残り7kmでパレハが脱落し、逃げ集団は4名に。そして、残り1km、最後まで逃げ続けた小石も吸収され、集団スプリントへ。 スプリント勝負は、昨日と同じく、総合リーダーのジャニエールが制し、ステージ2連勝を達成。ボーナスタイムも獲得し、総合リーダーとしてさらにリードを広げることに成功した。2位にはイヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム、ロシア)、3位には新人賞ジャージを着るルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)が入った。 ジャニエールは、「スプリント前の最後の牽引役を務めてくれているジュリアン・シモンにとって、このレースが彼のプロキャリア最後のレースなんです。だからチームとしていい走りができたことを嬉しく思います。明日はベストを尽くすのみ。チームが強いので総合リーダージャージを守ることができると信じています。」とコメント。 集団スプリントで6位に入った草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が2日連続の日本人最上位となり、ベストジャパニーズライダー賞を獲得。序盤から積極的に動いた香山も、10位でフィニッシュした。 総合、ポイント、新人賞ジャージに変動はなかったが、山岳賞ジャージは、積極的な走りをしたサムディオが獲得。「逃げ切りもあるかと思いましたが、届きませんでした。しかしボーナスとして山岳賞ジャージを獲得できて嬉しいです。明日ですべてが決まるので、チームとしてこのジャージを守るために動きます。最終表彰台に登ることはチームとしても大事なこと。明日も厳しい周回コースなので、逃げに乗れたらいいと考えています。」とコメントした。