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F1開幕戦、メルセデスの怪しい優勝。納得いかないレッドブル・ホンダ。

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 2019年の最終戦アブダビGP以来、217日ぶりのレースとなったF1オーストリアGP。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕が4カ月遅れとなった鬱憤を晴らすかのように、ドライバーたちはスタートからフィニッシュまで激しいバトルを繰り広げた。 【秘蔵写真18枚】在りし日のセナ、プロストとの友情と美しいF1ホンダ黄金時代。初々しいシューマッハー、ヤンチャそうなマンセル。F1マシン&レーサーの美しい疾走。  白熱した戦いは、すでにスタート前から始まっていた。その戦いは6連覇中の王者メルセデスと、'13年以来の覇権をホンダとともに目指すレッドブルによる、コース外の戦いだった。

メルセデスに抗議し続けたレッドブル。

 レッドブルが仕掛けた戦いは、土曜日の予選で2位を獲得していたルイス・ハミルトン(メルセデス)に対する抗議だった。  予選でハミルトンは2番手のタイムを出した最後のアタックで、直前を走っていたチームメートのバルテリ・ボッタスがコースオフした際に提示された黄旗を無視し、減速しなかった疑いで審議対象となっていた。スチュワード(審議委員)は「黄旗と同時に減速の必要がないことを示すグリーンライトも表示されていた」として、土曜日に一旦はお咎めなしの裁定を出していた。  ところが、レッドブルは新しい証拠映像とともに、日曜日のレース前に再審を要求。その映像にはイエローライトの後にグリーンライトが灯っていたことがはっきり映っていたのである。結局、イエローライトからグリーンライトまでの区間で減速を怠ったハミルトンに対して、5番目へ降格のペナルティが科せられた。  じつはレッドブルのメルセデスに対する抗議は、この週末これが2度目だった。

絶好調フェルスタッペンが電気系トラブルに。

 メルセデスが今年から搭載している「DAS(二重軸ステアリング)システム」に対して、金曜日にも抗議を出していた。それは却下されたものの、日曜日の抗議ではハミルトンを2番手から引きずり下ろし、予選3位だったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がフロントロウからスタートする権利を得たわけだ。  両者の戦いは、スタート後も続いた。  メルセデスのボッタスをトップに決勝レースが始まる。スタートを無難に決めたフェルスタッペンは、ポールポジションからスタートしてトップを走行するボッタスが最も軟らかいソフトタイヤを装着しているのに対して、1ランク硬いミディアムタイヤで追い、ロングランに適したタイヤのアドバンテージを生かした作戦を敷いていた。しかし、そのアドバンテージを生かす前の11周目に突然スローダウン。電気系とみられるトラブルに見舞われたフェルスタッペンはゆっくりとピットインし、マシンを降りた。  昨年のオーストリアGP勝者で、今年はそのオーストリアGPが開幕戦となり、開幕ダッシュを目論んでいたレッドブル・ホンダにとって、'20年リタイア第1号がまさか自分たちになるとは想像もしていなかっただろう。

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