30歳・7000万円でFIREを達成した投資家の学生時代はどうだったのか「中学生時代から為替に興味があった」
30歳で資産7000万円を貯め、FIREを実現した元三菱サラリーマンの穂高唯希氏。同氏は大学卒業後、一流企業に入社を果たすもその初日に「絶望を覚え」、FIREを目指すことを決意。周りにも宣言していたところ、30歳という若さでFIREを達成した。そんな穂高氏の人生についてうかがった。 【動画】元三菱サラリーマンが7000万円でFIREするために守った投資のルール…2024年末・2025年始の注目投資セクター・銘柄も大暴露
14歳で為替に没頭
私は幼少期に父が亡くなり、決して裕福ではない環境で育ちました。それでも母は私にいろいろな経験をさせてくれ、中高一貫校にも入れてくれましたが、周りには裕福な友人も大勢いました。そのため、わりと小さいころから「もう少しお金があったらなぁ」という気持ちを抱えていたのです。 そして14歳のある日、母との雑談の中で出てきた「昔は銀行の普通預金でも金利が7%くらいあったんやで」との内容に、大いに興味を持ちました。当時すでに、普通預金の金利は極めて低水準にありましたから、まずはその事実に驚いたのです。 そこでアメリカでの金利を調べてみると、2004年当時で3%ほど。単純に考えて、「それならドルでお金を預けた方がお得やん」と思い、為替の値動きや政策金利に興味を持ち、研究するようになりました。 といっても、決してお金のことしか考えない人間だったわけではありません。中学・高校ではオンラインゲームの「ファイナルファンタジーⅪ(FFⅪ)」にはまり、3年間の累計プレイ時間は365時間に達しました。授業はずっと寝て、夜になるとゲームのために起きるような昼夜逆転の日々。おかげで私は、FFⅪ界ではちょっと名の知られた存在になりました。 しかし、そんな生活を送っていると当然ながら成績は急降下します。大学受験にもまったく関心を持てませんでしたが、見かねた母から「東京の大学も受験してきたら?観光もできるで」との甘言にホイホイ釣られ、慶応義塾大を受験。なぜか浪人する気満々の不届き者でしたが、なんと合格していました。しかし慶応大に入学したあとも、しばらくは中高のころの感覚のまま遊び惚けていました。