「逃げなかったら必ず振り下ろします」ダンプ松本が“腹をくくった瞬間”…極悪同盟マネージャーの証言「常に新しい凶器を探せの指令が…」
字がきれいなダンプが書いた5箇条
移動はベビーフェイスが2階建てバスで、極悪同盟は通称・赤バス。車内には、「5箇条」と書かれた紙が貼ってあった。仲間の悪口は言わない。陰口は言わない。内緒話をしない。告げ口はしない。待たせる人間より待つ人間に。 「これは、字がすっごくキレイなアウさん(ダンプの愛称)が書いたもので、本人は全部守ってたよ。たとえば、13時が待ち合わせの時間だとするでしょ。先輩はだいたいギリギリ、もしくは遅刻してくるのが当たり前。でも、いちばん上の先輩であるアウさんが、30分前に来ちゃう。そうすると、2番手、3番手の先輩たちも順々に早くなっていく(笑)」 車内でも、ダンプの人となりが見られた。 「アウさんは、厳しくて面倒見がいい人。曲がったことが大嫌いだから、5箇条のどれかを破ったり仕事でミスすると、バス掃除1カ月の罰があったの。一度、中野さんが大遅刻して掃除をやらされたんだけど、後輩からすると2番手の中野さんにさせるわけにいかないから、こっそり替わった。そしたらバレちゃって、『後輩にやらせて何やってんだ! 』って怒られて、中野さんがもう1カ月延長させられた(笑)」 ダンプとは3年間ほど、ほぼ毎日一緒にいた。全女人気の絶頂期である'85年には、芸能界で空席だった“悪役タレント”の枠に見事にハマり、バラエティ番組やドラマの収録、アイドル雑誌や週刊誌の取材、アルバムのレコーディングなど、あらゆる現場に立ち合った。気づけばダンプは、クラッシュ・ギャルズを抜いて全女の稼ぎ頭になっていた。だからこそ、本業で手を抜かなかった。「ダンプは普段はいい人」「凶器もほんとは痛くないんじゃ?」という雑音を、実力でシャットアウトするためだ。 「(後輩が)凶器を渡すタイミングが少しでもズレたら、その場で竹刀で引っぱたかれた。お客さんが見ている前で、だよ。YouTubeで当時の映像を観ると、たまにそのシーンが映ってる(笑)。場外乱闘はほんとに危ないから、自分たちは常にアウさんの動きを観察して、先読みしながらお客さんをどかさなきゃいけないんだけど、それをミスるとやっぱり竹刀でやられちゃう。私は常に斜め後ろで密着して、入場と退場、試合中はどれだけアウさんを動きやすくさせるかが最大の仕事だったから、勝敗なんてどうでもいい。凶器を全部預かってたから、プロレスより凶器渡しのほうが真剣だったよ」 隠し持っていた凶器はフォークにはさみ、チェーンにアルミ缶、紐。「常に新しい凶器を探せ」という指令が下されていたため、工事現場で偶然見つけたドラム缶を差し出したときは、「よくこんなの見つけてきたねぇ」と褒められた。影がキレイに洗浄し、ダンプが塗装して、新手の凶器を完成させた。
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