他人の目を気にし過ぎず、自分の評価は自分が決める。ゆりやんレトリィバァさん流「ほっとけ!」の精神
女芸人ということで、心ないことを言われたり、体型をからかわれたりすることがあっても、傷ついていなかったのが病的だった
トレーニングと食事で生活を変えたことで、気持ちも少しずつ変化していきました。自分を大切にするポイントは、まず心を大切にすること。本の中では、芸人としてまわりから言われた言葉をこう振り返っています。 “女芸人ということで、心ないことを言われたり、体型をからかわれたりすることがあっても、傷ついていなかったのが病的だったなって。もしかしたら以前の自分は、自虐に持っていって、自分の心を守っていたのかも。”──『じぶんBIG LOVE!♡♡♡~ゆりやん体づくり本~』より引用 「心を大切にするって、“今日は気持ちを大切にするぞ”みたいにすぐできるものではないんです。まず運動し、食事で何を摂り入れるか考える。食べたもので体は作られるし、トレーニングで筋肉が作られます。“自分で体が作れる”“自分で良いところまで持っていける”と気づくようになるし、自分で一生懸命作ったものは大事にしますよね。そんな気持ちが少しずつ芽生えて、心を大切にできるようになったような気がします。昔に比べれば随分心を大切にできるようなったと思いますが、いまだに自分を下げてしまうことも。難しいですよね、心を大切にするって」
大事なのは人と比較しないこと。人と比べないようになって、自信が持てるようになった
もうひとつは、人と比較しないこと。人は置かれた環境や生まれ持ったもので比較し、自分を卑下してしまいがち。この教えは、トレーナーの岡部友さんが最初にゆりやんさんに伝えたことでした。 「例えば、きれいな女優さんに憧れるのは自由ですが、物理的にその人になれることはないんです。だけどトレーニングで頑張ったり、なりたい体に近づいて、自分で“めちゃ良い感じ”と思えるようになれば、人に関係なく自分の判断が“良い”と思えるようになります。そうすることで、少しずつ人と比べないようになるのかなと思います。 私は人と比べないようになって、自信が持てるようになりました。街でくちびるをとんがらせて歩いたり、銭湯ではバーンと裸をさらして歩いたり。“どうぞ自由に見てください~”って(笑)。友さんの考えに私のエキスをプラスするなら、自分を上にして比べるんならいいんじゃない? ですね。“私の方が髪が長い”とか“私の方がマジでイケてる”“私良いやん”とか。そういう逆の比べ方で自信を持てるようになるのもありだと思います」